犬猫

朝の洗顔を済ませ、鏡台の前に座る。
化粧水をコットンに含ませ、肌にパタパタ…。
今日も暑くなりそう。
ちょっとティッシュを一枚…。
あぁ…箱のティッシュは無くなっちゃったンだった。
買い置きの新しいのは、上の階にある。
取りに行くのは後にして、今はポケットティッシュの一枚で済まそう。
鏡台の引き出しを開ける。
ポケットティッシュの使いかけのがいくつも入ってる。
一つを手に取る。
ん?
湿っぽい。
ウェットティッシュか。
もしくは化粧落しの試供品?
今は普通のが欲しい…。
あれ?
でもこんなウェットティッシュあったっけ?
郵便局の年賀状の宣伝ティッシュだぞ??
なんか濡れ具合が茶色っぽい。
思わず匂いを嗅いでみる。
「ぎょええええええええええ〜!」
仰け反る衝撃!
寝起きに効くぅ〜!
こりゃ、猫のおしっこじゃないですか〜!!!!!
そういやぁ〜つい二日前から、鏡台辺りがしっこ臭かったのよ〜!
鏡台の隣が猫トイレだから、必死にトイレを掃除して。
それでも消えないしっこ臭さに、あちこちの匂いを嗅ぎまわって。
床に這いつくばってまで匂い嗅いで、あちこち怪しいトコを拭いたりして原因を探したのに見つからなかったのだ。
どうやって引き出しの中にまで、しっこをする事ができるンだあ!?
ポーちゃんよ。
犯人は判っておる。
私の鏡台にしっこをする趣味を持っておるのは、君しかいないのだ。
知ってるンだモンね〜。
せっかく迎えた爽やかな朝は、鏡台の引き出しを引っ張り出し、全ての物を取り出して匂い嗅ぎ嗅ぎ整理する厳しい朝になったのだったっっ。
せっかくだけど、ポーちゃん特製ウェットティッシュは、ちょっと怖くて使えなかったよ?
そんなポーちゃんの独り言。
なおえぇ〜?
なごえ〜?
たこぅ〜〜。
ん、なんだかにゃぁ〜?

窓の側にくっつけてベッドを置いて寝ている私。
腰上の高さの窓につけたカーテン、洗濯するたびに縮んでしまったのか、はたまた窓がだんだん伸びてきたのか!?ツンツルテンなカーテンになってきていた。
夜中にふと視線を感じて目覚めれば、ツンツルカーテンの下から満月がにっこり微笑んでいる。こんな隙間から、お月様と夜中に目が遭うなんて。月明かりが眩しいなンて、知らなかった。なンてロマンティック♪?
朝は5時前に目が覚める。
ツンツルカーテンの下から、オテントさまがオハヨ〜を言ってくれるのだ。
働き者にもホドがある。
こんな早朝から犬達と動き出したら、隣近所の迷惑だし。
それに、その犬達でさえ、まだ高いびきで爆睡中だモンね。
お日様と一緒に暮らす…。
とっても健康的なンだけど、お願い、もうちょっと寝かせてください〜。
ベッドを窓から離してみたり、間にテレビを置いてみたり。
あれこれやってはみたけれど、所詮オテントさまの輝きには敵わない。
翌朝も、「オハヨ〜♪」の朝日に起こされる。
よ〜っし!こうなりゃ手はタダ一つ。
ツンツルカーテンの縫い直ししかないっっ。
土曜日、奥深くに仕舞いこんだミシンを引っ張り出し、説明書を読みながら頑張ってみる。
カーテンの裾をほどく。
今後、どンだけカーテンを洗って縮むコトがあろうとも!
どンだけ窓の背が伸びてしまおうとも!
もう夜中に満月と目が遭うことなく、
朝日のオハヨ〜にも邪魔されず、
ゆっくり寝たいだけ寝られるように、
カーテン生地を精一杯長く、出来るだけ伸ばしたトコで縫い直してみた。
出来上がったカーテンには、ほどいた糸の穴が模様のように一直線についている。
折り皺は洗いなおしてもそれはハッキリと主張している。
それでも、見た目の美よりも機能の美!サンゲツさんごめんなさい。
…ってワケでその夜は勝者のワクワク気分でベッドに潜り込む。
自然と笑みがこぼれる。
(ムフフ、明日は何時まで目が覚めないかな…♪)
夜中にお月さまの来訪もなく、ぐっすり寝られた…ハズの朝。
妙な寝苦しさと疲れで目が覚める。
枕の上には大きなタックン・7.2キロがドッデ〜ン!のさばって眠っている。
私の頭の置き場は、ほとんど無いじゃないか。
首を縮めて変な体制で寝かせて貰っていた私。
null文句あっか?ドスコイ!
端へ押しやろうと手を伸ばせば、その手を抱え込んで、ザラザラベロの舐め舐め攻撃で撃退される。ちっ!
寝返り打てば、体の動きを阻害するティンキーウィンキー・7.1キロがピッタリと寄り添う。暑い、重い攻撃だ。重量級な両横綱が私の守り?
足元では、タイラーが夢見てピクピク走ってる。
nullまだ化けモンじゃございません
電動猫トイレが大きな唸り声をあげて、掃除をしている。
こうして、平和な日曜日の朝がやってきた。
やれやれ……。
ま、コレはコレで幸せな朝だよねっ?
null
null横綱でもタックンはアレぴょの四分の一以下

友人のMちゃんが私のコトを、「校長先生みたいだね」と言ったコトがある。
家の中で、犬や猫と会うたびに、
「ラーラちゃん♪ねんねしてたの〜?」
「タイタイー、ほら、よだれぶら下げてるよ。拭こうね。」
「ディップチィー、おいで〜。」
「ポッポーちゃん、危ないよ、降りなさい〜。」
廊下で出会う生徒たちに、一言づつ話しかけてる校長先生みたいだと。
そんな我が学校に、さらにまた学部が増えました。
null
ピラティスの先生が分けてくれた、メダカちゃん学部です。
珍しい種類の、黒メダカ、赤メダカ、白メダカがいるンです。
黒メダカは日本古来の種類だそうで、赤や白は他の国から入って来たンだとか。
パッと見はみんなおんなじメダカに見えるけど、上から眺めればちゃんと色が違うのだ。
中には黒と赤のブチもいたり。
null
青メダカって〜のもいるそうで、今、先生は3匹いる青メダカを繁殖してみると張り切ってます。
我が家にはハンターの血が騒ぐ猫学部もあるので、猫とは別教室を用意。
おトイレにメダカ学部水槽教室を設置した。
そして家族のおトイレ時間は、ついついメダカ観察の為、長くなるのであった。
この時期、メダカたちは、毎日せっせと卵を産む。
水草には、時期外れのクリスマスツリーのオーナメントのように、透明の小さな卵がぶら下がって揺れる。
その卵付き水草をちぎっては、別の水槽(お味噌の空き容器とも言う)に入れておくと…。
小さな透明の卵の中に、二つの黒い目玉が出来ていて、次々と、かっわいい〜ちっちゃ〜〜いメダカが誕生してくる。
null
コレは新生児室と呼ばれる、100均で買った金魚鉢。手描きの蟹も遊んでるし。
毎朝・毎夕、餌をやり、底に沈んだフンと食べ残しの餌を取る。
それには、100均の灯油をプコプコするポンプと大きなスポイドが便利。
オトナメダカは良いけれど、新生児室の赤ちゃんメダカのお世話は大変だ。
老眼鏡掛けて、大きな虫眼鏡を手にスポイドで丁寧に掃除する。
卵を捨てないように、卵か餌が解りにくいのはそのままに。
なんだか黒い点があるな〜、大事にとっておこう…と様子を見てたら…。
だんだん育って、巻貝になっちゃった。
水草に着いて来たらしい、転校生。
null
ちょうど2つぶのマッキーとガイは、仲良しでよく動き回る。
気がついたら不思議なぷにょぷにょした蛙の卵の小さい版みたいなモノが、水槽のあちこちにくっついている。
まさか…マッキーとガイの卵!?
ぷにょぷにょの中には小さな点々。この数だけ巻貝が生まれるのか〜!?
null
そう言えば私がまだ幼稚園児だった頃の大昔、家の軒下でカタツムリが卵を産んだ。
指に砂粒をつけてよく見ると、みんなウズを巻いていて、そりゃ〜可愛かったモンでした。
もしかしてこの水底に沈んでるフンや餌の食べ残しに見えるのも、ウズ巻いてるのか!?目を凝らし、メガネと虫メガネの力を総結集して観察する日々である。
おトイレに入るたび、メダカちゃんたち生徒は集まってきて、「せんせー!校長先生〜。」と呼びかけてくる。
餌をパラパラと入れながら、「みんな仲良くね〜ほらほらちっちゃい子にイジワルしないの〜!」
メダカとはいえ、懐いて寄ってくるンで、みんな可愛い〜の。
おトイレに新しい学部が出来たコトを知ってる猫は、まだマリン母さんただ一匹。
水替えしてると跳んで来て、観察に余念がない。
水槽のガラス越しに触ったりしてるけど、食べちゃダメなンだからね〜!
null
メダカ学部の生徒数は、まだ把握出来てない。
金魚屋さんでタニシなる巻貝を見たけど、かなり大きくてオドロキ!
マッキーとガイもこうなるンだったら、巻貝大家族専用水槽が必要だし!
いったいどれだけの大所帯になるンだぁ…?
校長先生は、とっても大忙しなのであった…。
null
私のお手々、貸しましょか?

アジリティを練習し始めたアレぴょ、上手な人・犬たちのを見るのもおべんきょ〜。…ってコトで、競技大会を見に行ってみることにした。
週末の二日間、川崎市東扇島公園で開かれていたJKCのアジリティ競技大会。
保健所からレスキューされたアレぴょには血統書が無いので、JKC(ジャパンケンネルクラブ)に登録は出来ず、この大会の参加資格は取れない。
他の大会ではmix犬として血統書の無い犬も参加出来るのがあるらしいので、アレぴょが参加するにはそっちを狙うしかない。
こういう人と犬との楽しみも、血筋が判ってる犬しか出場出来ない仕組みなンだね〜。
こういう場所に行くのは、私もアレぴょも初めて。
犬だらけ〜ゼッケン着けた人だらけ〜テント村みたい〜。
小型犬、中型犬、大型犬と順番に競技が行われてる。
小型犬は、すばしっこくてとっても速いっっ!可愛い〜。
null
大型犬は、同じコトをしてもゆったりしてて随分違って見える。
null
コースを外れたり、決められた順番を間違えちゃうと失格。
バーを落としたりミスをすると5秒追加されるとかで、掛かったタイムで順位が決まる。
nullnull
ほとんどが物凄くやる気満々のボーダーコリーばかりだったけど、中にはシェパードも二頭出ていた〜。
null
みんなカッコイイね〜!
null
アレぴょも、こんな大会に出場出来るようになるのかしら?
初めての大会会場では、私が楽しくて、周りに出ているお店屋さんで犬グッズを見たり試供品を貰ったり。
今日のお土産はウサギ・ジャーキーと紐付きボール♪
沢山の人と犬がいても、ガゥらずに落ち着いて楽しそうにしていたから、アレぴょのぴょん大会第一回は、良くやった!上出来♪と褒められたのでした。
null
海だよ!泳いでいい?

ぴょんぴょんアレぴょん。
アレぴょんぴょん♪
null
呼んだ〜?
今日は、警察犬訓練所に行って、アジリティの練習。
まずは、ハードル。
行くわよっ。
null
ハッッ!
null
おりゃ〜!
まあボチボチね。
もうちょっと鍛えて身軽になった方がいいかしら?
毛で膨らんでるだけよ、きっと。
それじゃ、お次はトンネル。
null
うりゃあ〜
null
狭いけど通れたわよ!
今度は高いトコ。
null
こんなトコや…
null
あんなトコだってどぅよ〜?やったぁ〜。
nullnull
う〜む、久しぶりのわりには、やるな?
スクールメイツがジッと見守る。
「ではお手本を見せてあげよう。」
nullnull
シュワッッ! ビュ〜〜ン!
さすが先輩たちの動きは、意欲に満ちてる。
null
コレでも跳んでるアレぴょ。お腹が着いちゃうよ〜?
コレってダイエットが必要?今年はまだ体重測ってないし。
ど〜思う?タックン?
「え〜、まだ大丈夫だよ。」
null
タックンはこないだ体重測定した結果、秘密だけど、なんと7.2キロもあったのでした。
null
一番軽いのは、マリン母さん、それでも4.2キロ。
お腹タプタプの猫ばかりの中にいると、ダメね〜。
やらなくちゃ!
夏までに、水着の着れるボデイになるわよ!?
null
アレぴょの決意は固いのであった。

この時期、もうすでにちょっと暑すぎな日もあるけど、それもそれなり。
夏に鍛えれば…(どうにかなるのか?)と、休みの日にはアレぴょと遠足〜♪
なんのことはない、時間を気にせず・公共交通機関には乗れず・自転車にも乗れず・渋滞にも嵌りたくない、ただ遠くまで歩いてみよう!と思うダケ。
今日は遠足行ってみようか!と思う日は、家で朝ごはんを食べながら地図とガイドブックを熟読する。
こないだ駅前の書店で新しいの買ったンだぁ〜♪
鎌倉に引っ越してきたばっかりの頃に買った地図はもうボロボロ、ガイドブックもページの付け根が外れて、書かれている情報もかなり古くなっちゃった。
やっぱ新しい本は、良いな♪
さて、今日の行く先も決まったし、お水と気合をしょって、よし、出掛けよう!
タイラーは今日もスヤスヤ熟睡中。あンなに山歩きが好きだったのにね。
アレぴょと二人で行ってきま〜す・ぴょ。
出発した時には嬉しくて、ぴょんぴょん跳ねながら歩くから、「アレぴょ」と言うンです。
ご近所のお子さんには、カンガルーだと思われました。
今日の目的地は、「名越の切り通し」。すでに切り通しマニアです。
そしてついでに歩いてみたいのが、衣張山ハイキングコース。
まずはテレビなどで夏には必ず話題に出てくる、あの有名な小坪トンネルに向かう。
よく通るけど、別に普通のトンネルだし。
もっと雰囲気あるそんなトンネルは、他にもいっぱいあると思うよ?
トンネル内はひんやりした風が吹き抜け、とっても涼しい。
横を走り抜ける車の音が反響して、アレぴょはおっかなびっくりキョドッてる。
でももしかして、犬には解る何かを感じていたのかっ!?
トンネルを出て左手に踏み切りを渡ると、お寺がある。
null
二匹のお猿さんに親近感を覚える、ココから山に入ってみようと思うワケ。
さすが切り通しの入り口だけあって、登りがとても厳しい。
張り切るアレぴょが引っ張ってくれるから少しはラクだけど、ここにお墓があったら年取ったらお参りは大変そう。リフト作ればいいね?
で、雪が積もったら、スノボーで滑れるね!?
墓地の奥から切り通しに入る道があるってぇ地図に書いてあるンだけど、あっちかな?こっちかな?と獣道を覗いて数歩入ってみるけど、突き進む勇気が沸いて来ない。
昨日まで雨が降り続いていたから、今日は山歩きには適してない。
地面はぐちゃぐちゃ、水は沸いてる、草木は濡れてる、湿気は多い。
半そで、ハーパンでは、毛虫やその他の気持ち悪い系の虫たちの歓迎は受けたくない。
アレぴょも、ノミ・ダニーの思うツボ。
や〜めた!
他のルートで行きましょう〜。
お寺を出てハイランドを歩く。
どこ、行こっかな〜♪
ハイランド内の案内地図を眺めながら、アレぴょと水分補給。
公園があるね。池もあるよ?行ってみよう。
この道かな?こっちかな??方向音痴が適当に歩くけど、不思議と発見出来たその道は、横に小川が流れてる道。
迷わず笑顔で飛び込むアレぴょ。ブルドーザー水遊びで水分補給。
null
綺麗な小川で癒されて、更に進むと、あっらぁ〜!
大きな池があったのでした。釣り人がちらりとこっちを見る。あ、静かにしなくちゃね。
静かにそ〜っと釣り人の後ろを通り抜けると東屋が。
null
そこには、釣りは禁止、罰金だよって書いてある。これ見よがしに大きな鯉が悠々と泳いでる。
null
親亀小亀孫亀のみごとな三段重ね(遠くて見えないか)
大きな池をぐるりと回れる散歩道。
ぬかるみをぐっちゃぐっちゃしながらも、ひと回り。
null
こりゃいい公園見っけた♪また来よう〜っと。
null
さて、かなり歩いたし、そろそろ帰り道に向かおうか。
こっから帰るのには、やっぱ大町方面に下りたいし、ハイランドを突っ切って…。
っと、考えながら歩き出すと、ウワンワンワンッ!
その吠え声は!?振り向くとシェパード!
「お前はシェパードか!」「そういうアンタもシェパードね?」
同じ犬種同士、解るンだね〜。
道が突き当たると、そこは何度も来たお気に入りの富士見のパノラマ〜。
今日は曇ってて景色は見えない、残念〜。
あれ!もしかして、この道が、歩いてみたかった衣張山のハイキングコースじゃない?
…とすると、まだ行ってないあの道が切り通しに通じる未知なる道だ!?
二才くらいの子と数人の子供たちを連れたおじいちゃま。
犬好きな方で、声を掛けられる。
二才のお嬢ちゃんにリードを持たせ、アレぴょはお座りしてツーショットの記念写真に納まる。
お嬢ちゃんは、ハアハア言ってるアレぴょのベロを摘んで、自分もベロを出して遊ぶ。
ヘトヘトのアレぴょは何されても動じず、素晴らしく訓練された名犬と誤解、賞賛される。
ここはいつも上がる展望台がある、でも今日はいいや。天気悪いし。
切り通しに向かって歩いてみる。
null
景色良いよ〜見てご覧アレちゃ〜ん。海が見えるよ?
「そんなコトより先に進みましょう、お母さん。」
道は狭かったり崖だったり暗かったり、足元に気を取られて辺りを眺める余裕もなく進む。
たまに人に会っちゃうと気味が悪いので、出来るだけ明るく「こんにちは〜♪」する。
サングラス掛けてたっけ?と思わず手で顔を触ってみたくらい薄暗く、ちょっと早足になってしまうそこには、慰霊碑が二つ建っていた。
きゃあ〜〜〜!
碑の前では、猫さん達が集会を開いていて、アレぴょがぴよよよ〜ん!激しくご挨拶。
工場なのか?大きな音がしている。
とにかく早めに切り上げた方がいい場所を、さっさと通り抜ける。
その先には、分かれ道。
あっちは亀ヶ岡、こっちは小坪。
亀ヶ岡って地名にはあまりなじみが無いので、小坪階段口を選択。
null
山道がうす暗いので、名犬アレぴょが目から特殊ビームを出して照らしてくれました。
下る山道もぬかるんでいて、引っ張りがちなアレぴょを制しながらゆっくり降りる。
ここで転んでアタマでも打って倒れてても、誰か通るとは思えない。
まして迷犬アレぴょが助けを呼びに行ってくれるハズも無い。ゆえに自分の身は自分で守らにゃ〜。
null
階段を下りるとそこはあの小坪トンネルだった。
あ〜戻ってきた。
トンネルより山道の方がよっぽど雰囲気あるトコだったね。
地上の道路を歩いていくと、おばさま三人が立ち話中。
泥だらけのシェパはどう見てもナンなので大きく膨らんで横を通ると、三人の視線は「はあと」!
呼び戻されて見知らぬおばさまたちの立ち話に参加。
知らないシェパのてっちゃんの話や、おばさまの一人もシェパ飼ってる話、いつでもウチの庭の水道で水飲んで休んで行っていいわよ!との強引なご勧誘に感謝。
今日も楽しい遠足でした。
夕食済ませたら、地図見て今日のコースの反芻。
フムフム…ここまで歩いて三時間か。
だったらここも行けちゃうかもよ?
次なる計画もあるンだね〜♪
あっっ、万歩計着けるの忘れたじゃん!

遭難するか、ギリOKの無事生還か!?…ってトコに挑戦するのがチャレンジャー!?
良いお天気に、つい挑戦心が掻き立てられ、アレぴょを伴って散歩に出掛けた。
足の向くまま、気の向くまま。
土曜日だったので人出も多いハズ、人の気配の少ない方へ歩いていこうと、行く先も決めずに気楽に出掛ける。
まず大通りへ。意外と空いてる。
海へ。そんなに混んでない。
海岸に出る。まァまァの人出で、歩けそう。
null「コレなに!?良いモノかもよ?」
じゃあ、いつもの通り、坂ノ下方面へ行ってみよう。
寒いかもと沢山着込んできたので暑くなり、フリースを脱いでバッグに詰め込む。う●ちバッグなので、ちと、お匂いが〜。
坂ノ下で一旦国道に上がるけど、ずんずん歩く。
時々、立ち止まって背伸びをし、海を覗いて見ると、アレぴょも立ち上がって一緒に覗く。
閉まってる駐車場で、訓練をしてみる。良い感じ。
いつもと違う場所でのおべんきょに、ニッコニコで楽しそうなアレぴょがピョンピョン跳ねる。
null
だいぶ、あったまったのでさらに先へ歩く。
稲村ヶ崎の手前の海は、とても澄んでいて綺麗。釣り人がのんびり糸を垂らし、並んでる。
null null
この辺りには、少し観光客。なんたって絵葉書みたいな良い景色〜。
昔々高校を出たばかりの頃、免許取りたて初心者ドライバーの私と仲間達で、稲村洞穴探検を企てた。(今は崩壊の恐れとかで、立ち入り禁止になっている。)
null
それぞれが懐中電灯を用意して、いざ穴の中へ。
大した穴ではなく、大した発見もなく、でもなんとなく面白く遊んで外へ戻ろうとした。
ところが、潮が満ちてきていた。
さっき歩いて入った入り口は、海水がひたひたで進めない。
どーしよう…。
波のリズムを読んで、一人ずつ走るのだ!誰かが提案する。よしっ!
一人、また一人と、縄跳びの輪に入るように洞窟から飛び出していった。
そして、私の前のK美の番。
走り出した彼女は、重たい砂地に足を取られ、見事にスッ転んだ。服も靴もベッチョベチョ。
そして、良い具合に襲ってくる波。
「キャ〜逃げろ、K美!波が来る〜っう!」
笑い転げる私達。
自身のあまりの失態に笑ってしまい、力尽きてどうにでもなれ状態のK美。
助けに駆け戻る良き仲間。
そんな昔の大笑いが、背中に聞こえてくるような気がした。
null
さて、ココから更に七里ガ浜方面に向かっていこう。
砂浜が狭くなってるな〜。
由比ガ浜とは違う貝が落ちてる。面白い。
気が付くとすぐ鎌倉プリンスの看板が見える。
大きな駐車場があるので、デートなカップルで春爛漫な場所。
そこを超えるとまた誰もいない海岸になる。
七里ガ浜の小さな川には、ご丁寧に小さな橋が架かってる。可愛い〜。
川を遡って歩いてみたい衝動に駆られ、上流を覗き込んでしばし考え込む。…でも、今日は止めておこう。
ハーパンでビーサンの季節になったら、やってみよっと。
七里を過ぎるとやや疲れが出てくる。
江ノ島がだいぶ大きく見える。
null
どこまで行く気なのか、今日の私。
国道沿いに歩いているから、遭難は無いにしても歩いて戻らなくちゃならないのは覚悟の上だ。
そんなコト考えながらも根性出して、鎌倉高校前まで来てしまった。
ココまで来たら、小動(こゆるぎ)まで行っちゃおう〜!
武勇伝さっ!
null null
行き着くトコまで行ったら、嬉しくって家族に報告メールを送る。
「ど〜だぃ、やったぜぃっ!」
(ところが電波が無いのか、送れない)
携帯握り締め、海岸を戻る。
「アレちゃん、疲れたから、帰りは舗装された道で帰ろうね。」
私が呟くと、振り返ったアレぴょは迷わず階段を昇り始めた。
コイツは、カンペキに言葉を理解している!
階段を昇りきると国道に出られ、メールは送信された。
国道の海岸側には歩道がないので、押しボタンを押して信号を渡る。
江ノ電が藤沢方面へ走り去る。
いいなぁ〜アレぴょと江ノ電乗りたいなぁ〜〜〜。
なんで犬は電車に乗っちゃいけないのかなぁ〜〜〜〜〜。
null null
舗装された道の歩きやすいこと、あっと言う間に稲村ガ崎に到着。
ココまで来れば半分帰ったようなモン。
null
帰り道の秘密の広場で、疲れも忘れてまたボール遊びしちゃう。
元気な犬と、アホな飼い主。
お互いいつまで元気でいられるか解んないンだから、一日一日を思いっきり楽しく過ごしていこうと思い始めてる。
一緒に歩ける幸せ。一緒に遊べる喜び。
今日も良い日が過ごせました。
今度は、葉山方面に挑戦してみよう〜っと♪

雨続きの毎日で、すっかり散歩不足。
何かコトあると、ハシャギ爆弾がドッカ〜ン!爆発しそうなアレぴょがウズウズ。
そんな中、シェパML仲間のオフ会が丹沢のドッグランとそばの川原で開催された。
関東オフと言うこの会には、新潟、茨城、静岡、千葉、神奈川県内の各地から、27人と18匹が集まった(…ンだって。興奮状態の私は数えられるハズもなく、ML仲間の幹事ブログから情報を得たのであった)
悪性リンパ腫の余命宣告を受けた、ML仲間のシェパ君がいる。
いつも関東オフ会で会う、とても元気な若い子なので、命に関わる病気になるなんて思いもしなかった。
でも治療がうまく合ったようで、幸いな事に数値は良くなってるみたいだ。
元気な様子に、みんなの快復祈願を届けようと集まるコトになったワケ。
届け、元気玉〜!
ところが当の本犬は、やる気の無いアレぴょなんかよりず〜っと意欲に満ちたキレの良い動き。
これなら大丈夫、病気の方が逃げてくね!
null
みんなが揃ったところで、ドッグランへ。
足の股くぐりゲームしたりして盛り上がる。
null
アレぴょは、二度ほどガゥガゥして「ごォらァ〜!」の怒号が飛んだ。
それ以降は、ガゥきれない犬数に諦めたのか、犬社会のストレスの波に揉まれても耐えていた。
null
ドッグラン慣れしてる子たちは、仲良く一緒にボールを追っている。
ディスクドッグの世界大会にまで出たコンビの、華麗な動きも見せてもらった。
null1才の訓練士「しゅわりぇ」
時々あちこちで怒号は飛んでたけど、シェパ飼いはガゥガゥに慣れてるから流血事件は無し。
貸切じゃないので他の利用者さんも居て、中には大型犬ゾーンなのに、ちっちゃいポメラニアンを入れて遊ばせている大らかな人も。
小型犬の味見をしたくてしょうがないシェパ君が、臭いを嗅いだついでに前歯でパチパチし、そのとたんのポメちゃんの逃げ足の速いコト。超デキの良いチョロQのよう。
−−− ==ΞΞ ヘ(ヘ(ヘ(ヘ(ヘ(ヘ(ヘ(ヘ(≧▽≦)ノ
同居犬はニューファンドランドというコレまた超大型犬なので、いつものコトよ〜、と飼い主さんは大らかに笑っている人でした。
null恋のアタック!
お昼になったので、犬達を車に仕舞って河原に移動。
車を齧られても困るので、ソフトバリケンに入れてアレぴょを待たせるコトに。一抹の不安を感じたのは、やはり悪い予感の的中に…。
BBQは、COSTCOで仕入れてきた食料の数々。
バックリブの塊肉、カルビ焼肉用、プルコギ、ミスジステーキ肉、ソーセージ、海老、ハイロール、モッツァレラチーズ。
手作りパン、サラダ、鯨肉、ローストビーフやたこ焼きを焼いてくれた人もいて、次から次へと出来上がる料理に群がる面々の食欲は、尽きるコトがないように思われた。
null
そして何よりのご馳走は、丹沢の美味しい空気と、そばを流れる綺麗な川のせせらぎ。
こんな、目に美味しい環境で、大好きな犬繋がりの仲間で犬話で盛り上がりながら頂くBBQは、何を食べても幸せで美味しいに決まってるのだ。
null八海山入り焼きそば
行きの運転してくれた息子A。帰りは私が運転するから飲んでいいよ。
箸と皿を手に持った瞬間にはもう、嬉しそうに缶ビールを開けていた。
ほとんどがペアで参加していたので、一人がシラフで黙々と食べ、もう一人が上機嫌で赤い顔担当。
nullこっちょ!リードを持たれて連れて行かれるアレぴょ
昼から長い時間掛けて、かなりの量のごちそうを食べつくし、日も暮れかかって冷えてきたのでそろそろ撤収。
車を開けると、ソフトバリケンの角から大きなお鼻を出して笑ってるアレぴょがいた。
そんなトコに窓は付いてなかったハズ。待ちくたびれたアレぴょが改造したの〜。
やっぱりやられた。甘かった。( ̄□ ̄|||)がーーん!
帰り道、でっかく「MARIRIN」と書いたガムテープを胸に貼ったまま、バーミアンへ。
お客さんの視線が妙に痛かった。
あれだけ食べてたのに、また夕食もしっかり食べちゃった。
こんなに仲間思いの心優しきシェパ飼い達。
一緒に笑えば、楽しさは何倍にも膨らむね。
そして命あるものは、いつかは別れる時が来るのだけれど、一人で受け止めるよりは一緒に涙を流してくれる友達がいれば、悲しみはきっと半分になる。
ありがたい仲間に感謝。また会おうね!
そして今のこの楽しさを、う〜んと満喫しよう。
null

今年は、花粉症、大丈夫だ。
去年に引き続き、もう治ったのかもよ!
…なぁンてタカをくくっていたら、突然来ましたドカ〜ンとね!
雨の合間、良いお天気の昼下がりに、のんびり浜辺を犬とお散歩。
そんな絵に描いたように暇なコトしてたら、バチが当たったのか?
その日から、鼻はぐしゅぐしゅ水ッパナ。
喉は風邪引いたように痛くなる。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりの三拍子が揃って襲い掛かり、呼吸困難に陥る私の小さな鼻。
翌日、友人の医者に診て貰い、薬を飲んでじっとしてる。
奮発して買った、お鼻に優しいティッシュの箱を抱え込んでね。
外なんか嫌いだ。
目に見えない毒が、空気の中を飛んでいるンだ。
おちおち息も吸えやしない。
こんな季節は、締め切った部屋でテレビが一番さっっ。
ソファにどかっと腰をすえ、光線治療をしながらテレビをつける。
すぐに胸から膝、足先までを埋める猫数匹。
重い。重すぎる。
一匹7キロのが二匹で14キロ、三匹で…。
こんな重荷を載せてちゃあ、休憩もリラックスもないモンだ。
でもそれに耐えてじっとテレビを見る。
するとどこからともなく、ポーが現れる。
我が家の猫6匹の中で、唯一、テレビを見る猫、ポーちゃん。
番組の好みがあるのかどうか知らないけれど、アメリカ大統領選のニュースの時はかなり真剣に見入っていた。
ニュースや天気予報は好きらしい。
特に天気予報で、棒を使った天気予想図の解説には興味がそそられるらしい。
null
そしてアニマルプラネットで生き物が動くのは、もっと堪らない。
お花畑にちょうちょが飛んできたりしたら、黙っていられない。
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鳥が写ろうモンなら、伸び上がって捕まえようとする。
視聴者参加型のポーちゃん。
今日もまた画面にカブリツキで、テレビを楽しんでおられるようです。
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猫視聴率は、ちょいとひとつ上げといてください〜。

COSTCOで、鶏肉の大袋入りを買って来た。
犬達の餌のトッピング用の分を冷凍にし、大量の鶏肉を前にして考え込んだ。
あと数枚の肉を干し肉にしてみようかな?
薄い方が良く乾くだろうと、そぎ切りにし、生のまま干すのも大変かとフライパンで焼いてしまう。コレって茹でた方が良かったと後で反省。均一に薄くするなら、肉叩きで薄く伸ばしたら綺麗に出来たかもしれない。
それに、ジャーキー作るなら、ささみを買うべきだったよね。つい自分が好きだからもも肉を買って来てしまった。ま〜、思いつきだからしょうがない。ももは赤身で美味しいけど、脂っこかったね?
市販の犬おやつ用ジャーキーって、どれもささみだし。今度はささみでやってみよう。そンで、ヘルシーに茹でて脂を減らそう。
市販のおやつには添加物が多そうだし、何より手作りは安上がり♪
だけど、干すにはそれ相当のスリルが付きまとう。
なんせ2匹の犬と6匹の猫たちが、常に家中をくまなくパトロールしていて、新しいモノや美味しいモノに素早く反応するンだから。
普段入っても何も楽しいコトがないと、動物たちの興味が向けられていない客間で干す事にした。
日中は窓を開けて陽の光と風が入るから、天日干しにもなるンじゃない?
一日目。
まだ焼いた肉って感じから脱却出来てない。
乾くまで何日掛かるかな〜?
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二日目。
天気も良く、かなり乾燥が進む。端っこにはジャーキー感が出始める。
義妹が来たので公開。
彼女は喜んで、私も作ってみる!と試食していった。
三日目。
夜には、完全にジャーキーと化していた。
言わなきゃ、焼いた肉はどこへやら。もも肉だって大丈夫じゃん?
脂分がキラッと光ってるけど、ペーパータオルで拭き取ったら、完全な干し肉の出来上がり〜♪
早速、犬達にも試食して貰う。
スゴイ反響!
かなりイケルらしい。
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猫たちに襲われないよう、ガラス瓶にしまって大事に食べよう。
一日一枚ずつだよ?
たまには、人間のおつまみになっちゃうかもよ?
また犬にも人にも…、楽しみが一つ増えたのでした。

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