朝の洗顔を済ませ、鏡台の前に座る。
化粧水をコットンに含ませ、肌にパタパタ…。
今日も暑くなりそう。
ちょっとティッシュを一枚…。
あぁ…箱のティッシュは無くなっちゃったンだった。
買い置きの新しいのは、上の階にある。
取りに行くのは後にして、今はポケットティッシュの一枚で済まそう。
鏡台の引き出しを開ける。
ポケットティッシュの使いかけのがいくつも入ってる。
一つを手に取る。
ん?
湿っぽい。
ウェットティッシュか。
もしくは化粧落しの試供品?
今は普通のが欲しい…。
あれ?
でもこんなウェットティッシュあったっけ?
郵便局の年賀状の宣伝ティッシュだぞ??
なんか濡れ具合が茶色っぽい。
思わず匂いを嗅いでみる。
「ぎょええええええええええ〜!」
仰け反る衝撃!
寝起きに効くぅ〜!
こりゃ、猫のおしっこじゃないですか〜!!!!!
そういやぁ〜つい二日前から、鏡台辺りがしっこ臭かったのよ〜!
鏡台の隣が猫トイレだから、必死にトイレを掃除して。
それでも消えないしっこ臭さに、あちこちの匂いを嗅ぎまわって。
床に這いつくばってまで匂い嗅いで、あちこち怪しいトコを拭いたりして原因を探したのに見つからなかったのだ。
どうやって引き出しの中にまで、しっこをする事ができるンだあ!?
ポーちゃんよ。
犯人は判っておる。
私の鏡台にしっこをする趣味を持っておるのは、君しかいないのだ。
知ってるンだモンね〜。
せっかく迎えた爽やかな朝は、鏡台の引き出しを引っ張り出し、全ての物を取り出して匂い嗅ぎ嗅ぎ整理する厳しい朝になったのだったっっ。
せっかくだけど、ポーちゃん特製ウェットティッシュは、ちょっと怖くて使えなかったよ?
そんなポーちゃんの独り言。
なおえぇ〜?
なごえ〜?
たこぅ〜〜。
ん、なんだかにゃぁ〜?
コラム:かじやら
窓の側にくっつけてベッドを置いて寝ている私。
腰上の高さの窓につけたカーテン、洗濯するたびに縮んでしまったのか、はたまた窓がだんだん伸びてきたのか!?ツンツルテンなカーテンになってきていた。
夜中にふと視線を感じて目覚めれば、ツンツルカーテンの下から満月がにっこり微笑んでいる。こんな隙間から、お月様と夜中に目が遭うなんて。月明かりが眩しいなンて、知らなかった。なンてロマンティック♪?
朝は5時前に目が覚める。
ツンツルカーテンの下から、オテントさまがオハヨ〜を言ってくれるのだ。
働き者にもホドがある。
こんな早朝から犬達と動き出したら、隣近所の迷惑だし。
それに、その犬達でさえ、まだ高いびきで爆睡中だモンね。
お日様と一緒に暮らす…。
とっても健康的なンだけど、お願い、もうちょっと寝かせてください〜。
ベッドを窓から離してみたり、間にテレビを置いてみたり。
あれこれやってはみたけれど、所詮オテントさまの輝きには敵わない。
翌朝も、「オハヨ〜♪」の朝日に起こされる。
よ〜っし!こうなりゃ手はタダ一つ。
ツンツルカーテンの縫い直ししかないっっ。
土曜日、奥深くに仕舞いこんだミシンを引っ張り出し、説明書を読みながら頑張ってみる。
カーテンの裾をほどく。
今後、どンだけカーテンを洗って縮むコトがあろうとも!
どンだけ窓の背が伸びてしまおうとも!
もう夜中に満月と目が遭うことなく、
朝日のオハヨ〜にも邪魔されず、
ゆっくり寝たいだけ寝られるように、
カーテン生地を精一杯長く、出来るだけ伸ばしたトコで縫い直してみた。
出来上がったカーテンには、ほどいた糸の穴が模様のように一直線についている。
折り皺は洗いなおしてもそれはハッキリと主張している。
それでも、見た目の美よりも機能の美!サンゲツさんごめんなさい。
…ってワケでその夜は勝者のワクワク気分でベッドに潜り込む。
自然と笑みがこぼれる。
(ムフフ、明日は何時まで目が覚めないかな…♪)
夜中にお月さまの来訪もなく、ぐっすり寝られた…ハズの朝。
妙な寝苦しさと疲れで目が覚める。
枕の上には大きなタックン・7.2キロがドッデ〜ン!のさばって眠っている。
私の頭の置き場は、ほとんど無いじゃないか。
首を縮めて変な体制で寝かせて貰っていた私。
文句あっか?ドスコイ!
端へ押しやろうと手を伸ばせば、その手を抱え込んで、ザラザラベロの舐め舐め攻撃で撃退される。ちっ!
寝返り打てば、体の動きを阻害するティンキーウィンキー・7.1キロがピッタリと寄り添う。暑い、重い攻撃だ。重量級な両横綱が私の守り?
足元では、タイラーが夢見てピクピク走ってる。
まだ化けモンじゃございません
電動猫トイレが大きな唸り声をあげて、掃除をしている。
こうして、平和な日曜日の朝がやってきた。
やれやれ……。
ま、コレはコレで幸せな朝だよねっ?
横綱でもタックンはアレぴょの四分の一以下
友人のMちゃんが私のコトを、「校長先生みたいだね」と言ったコトがある。
家の中で、犬や猫と会うたびに、
「ラーラちゃん♪ねんねしてたの〜?」
「タイタイー、ほら、よだれぶら下げてるよ。拭こうね。」
「ディップチィー、おいで〜。」
「ポッポーちゃん、危ないよ、降りなさい〜。」
廊下で出会う生徒たちに、一言づつ話しかけてる校長先生みたいだと。
そんな我が学校に、さらにまた学部が増えました。
ピラティスの先生が分けてくれた、メダカちゃん学部です。
珍しい種類の、黒メダカ、赤メダカ、白メダカがいるンです。
黒メダカは日本古来の種類だそうで、赤や白は他の国から入って来たンだとか。
パッと見はみんなおんなじメダカに見えるけど、上から眺めればちゃんと色が違うのだ。
中には黒と赤のブチもいたり。
青メダカって〜のもいるそうで、今、先生は3匹いる青メダカを繁殖してみると張り切ってます。
我が家にはハンターの血が騒ぐ猫学部もあるので、猫とは別教室を用意。
おトイレにメダカ学部水槽教室を設置した。
そして家族のおトイレ時間は、ついついメダカ観察の為、長くなるのであった。
この時期、メダカたちは、毎日せっせと卵を産む。
水草には、時期外れのクリスマスツリーのオーナメントのように、透明の小さな卵がぶら下がって揺れる。
その卵付き水草をちぎっては、別の水槽(お味噌の空き容器とも言う)に入れておくと…。
小さな透明の卵の中に、二つの黒い目玉が出来ていて、次々と、かっわいい〜ちっちゃ〜〜いメダカが誕生してくる。
コレは新生児室と呼ばれる、100均で買った金魚鉢。手描きの蟹も遊んでるし。
毎朝・毎夕、餌をやり、底に沈んだフンと食べ残しの餌を取る。
それには、100均の灯油をプコプコするポンプと大きなスポイドが便利。
オトナメダカは良いけれど、新生児室の赤ちゃんメダカのお世話は大変だ。
老眼鏡掛けて、大きな虫眼鏡を手にスポイドで丁寧に掃除する。
卵を捨てないように、卵か餌が解りにくいのはそのままに。
なんだか黒い点があるな〜、大事にとっておこう…と様子を見てたら…。
だんだん育って、巻貝になっちゃった。
水草に着いて来たらしい、転校生。
ちょうど2つぶのマッキーとガイは、仲良しでよく動き回る。
気がついたら不思議なぷにょぷにょした蛙の卵の小さい版みたいなモノが、水槽のあちこちにくっついている。
まさか…マッキーとガイの卵!?
ぷにょぷにょの中には小さな点々。この数だけ巻貝が生まれるのか〜!?
そう言えば私がまだ幼稚園児だった頃の大昔、家の軒下でカタツムリが卵を産んだ。
指に砂粒をつけてよく見ると、みんなウズを巻いていて、そりゃ〜可愛かったモンでした。
もしかしてこの水底に沈んでるフンや餌の食べ残しに見えるのも、ウズ巻いてるのか!?目を凝らし、メガネと虫メガネの力を総結集して観察する日々である。
おトイレに入るたび、メダカちゃんたち生徒は集まってきて、「せんせー!校長先生〜。」と呼びかけてくる。
餌をパラパラと入れながら、「みんな仲良くね〜ほらほらちっちゃい子にイジワルしないの〜!」
メダカとはいえ、懐いて寄ってくるンで、みんな可愛い〜の。
おトイレに新しい学部が出来たコトを知ってる猫は、まだマリン母さんただ一匹。
水替えしてると跳んで来て、観察に余念がない。
水槽のガラス越しに触ったりしてるけど、食べちゃダメなンだからね〜!
メダカ学部の生徒数は、まだ把握出来てない。
金魚屋さんでタニシなる巻貝を見たけど、かなり大きくてオドロキ!
マッキーとガイもこうなるンだったら、巻貝大家族専用水槽が必要だし!
いったいどれだけの大所帯になるンだぁ…?
校長先生は、とっても大忙しなのであった…。
私のお手々、貸しましょか?
アジリティを練習し始めたアレぴょ、上手な人・犬たちのを見るのもおべんきょ〜。…ってコトで、競技大会を見に行ってみることにした。
週末の二日間、川崎市東扇島公園で開かれていたJKCのアジリティ競技大会。
保健所からレスキューされたアレぴょには血統書が無いので、JKC(ジャパンケンネルクラブ)に登録は出来ず、この大会の参加資格は取れない。
他の大会ではmix犬として血統書の無い犬も参加出来るのがあるらしいので、アレぴょが参加するにはそっちを狙うしかない。
こういう人と犬との楽しみも、血筋が判ってる犬しか出場出来ない仕組みなンだね〜。
こういう場所に行くのは、私もアレぴょも初めて。
犬だらけ〜ゼッケン着けた人だらけ〜テント村みたい〜。
小型犬、中型犬、大型犬と順番に競技が行われてる。
小型犬は、すばしっこくてとっても速いっっ!可愛い〜。
大型犬は、同じコトをしてもゆったりしてて随分違って見える。
コースを外れたり、決められた順番を間違えちゃうと失格。
バーを落としたりミスをすると5秒追加されるとかで、掛かったタイムで順位が決まる。
ほとんどが物凄くやる気満々のボーダーコリーばかりだったけど、中にはシェパードも二頭出ていた〜。
みんなカッコイイね〜!
アレぴょも、こんな大会に出場出来るようになるのかしら?
初めての大会会場では、私が楽しくて、周りに出ているお店屋さんで犬グッズを見たり試供品を貰ったり。
今日のお土産はウサギ・ジャーキーと紐付きボール♪
沢山の人と犬がいても、ガゥらずに落ち着いて楽しそうにしていたから、アレぴょのぴょん大会第一回は、良くやった!上出来♪と褒められたのでした。
海だよ!泳いでいい?
ぴょんぴょんアレぴょん。
アレぴょんぴょん♪
呼んだ〜?
今日は、警察犬訓練所に行って、アジリティの練習。
まずは、ハードル。
行くわよっ。
ハッッ!
おりゃ〜!
まあボチボチね。
もうちょっと鍛えて身軽になった方がいいかしら?
毛で膨らんでるだけよ、きっと。
それじゃ、お次はトンネル。
うりゃあ〜
狭いけど通れたわよ!
今度は高いトコ。
こんなトコや…
あんなトコだってどぅよ〜?やったぁ〜。
う〜む、久しぶりのわりには、やるな?
スクールメイツがジッと見守る。
「ではお手本を見せてあげよう。」
シュワッッ! ビュ〜〜ン!
さすが先輩たちの動きは、意欲に満ちてる。
コレでも跳んでるアレぴょ。お腹が着いちゃうよ〜?
コレってダイエットが必要?今年はまだ体重測ってないし。
ど〜思う?タックン?
「え〜、まだ大丈夫だよ。」
タックンはこないだ体重測定した結果、秘密だけど、なんと7.2キロもあったのでした。
一番軽いのは、マリン母さん、それでも4.2キロ。
お腹タプタプの猫ばかりの中にいると、ダメね〜。
やらなくちゃ!
夏までに、水着の着れるボデイになるわよ!?
アレぴょの決意は固いのであった。
この時期、もうすでにちょっと暑すぎな日もあるけど、それもそれなり。
夏に鍛えれば…(どうにかなるのか?)と、休みの日にはアレぴょと遠足〜♪
なんのことはない、時間を気にせず・公共交通機関には乗れず・自転車にも乗れず・渋滞にも嵌りたくない、ただ遠くまで歩いてみよう!と思うダケ。
今日は遠足行ってみようか!と思う日は、家で朝ごはんを食べながら地図とガイドブックを熟読する。
こないだ駅前の書店で新しいの買ったンだぁ〜♪
鎌倉に引っ越してきたばっかりの頃に買った地図はもうボロボロ、ガイドブックもページの付け根が外れて、書かれている情報もかなり古くなっちゃった。
やっぱ新しい本は、良いな♪
さて、今日の行く先も決まったし、お水と気合をしょって、よし、出掛けよう!
タイラーは今日もスヤスヤ熟睡中。あンなに山歩きが好きだったのにね。
アレぴょと二人で行ってきま〜す・ぴょ。
出発した時には嬉しくて、ぴょんぴょん跳ねながら歩くから、「アレぴょ」と言うンです。
ご近所のお子さんには、カンガルーだと思われました。
今日の目的地は、「名越の切り通し」。すでに切り通しマニアです。
そしてついでに歩いてみたいのが、衣張山ハイキングコース。
まずはテレビなどで夏には必ず話題に出てくる、あの有名な小坪トンネルに向かう。
よく通るけど、別に普通のトンネルだし。
もっと雰囲気あるそんなトンネルは、他にもいっぱいあると思うよ?
トンネル内はひんやりした風が吹き抜け、とっても涼しい。
横を走り抜ける車の音が反響して、アレぴょはおっかなびっくりキョドッてる。
でももしかして、犬には解る何かを感じていたのかっ!?
トンネルを出て左手に踏み切りを渡ると、お寺がある。
二匹のお猿さんに親近感を覚える、ココから山に入ってみようと思うワケ。
さすが切り通しの入り口だけあって、登りがとても厳しい。
張り切るアレぴょが引っ張ってくれるから少しはラクだけど、ここにお墓があったら年取ったらお参りは大変そう。リフト作ればいいね?
で、雪が積もったら、スノボーで滑れるね!?
墓地の奥から切り通しに入る道があるってぇ地図に書いてあるンだけど、あっちかな?こっちかな?と獣道を覗いて数歩入ってみるけど、突き進む勇気が沸いて来ない。
昨日まで雨が降り続いていたから、今日は山歩きには適してない。
地面はぐちゃぐちゃ、水は沸いてる、草木は濡れてる、湿気は多い。
半そで、ハーパンでは、毛虫やその他の気持ち悪い系の虫たちの歓迎は受けたくない。
アレぴょも、ノミ・ダニーの思うツボ。
や〜めた!
他のルートで行きましょう〜。
お寺を出てハイランドを歩く。
どこ、行こっかな〜♪
ハイランド内の案内地図を眺めながら、アレぴょと水分補給。
公園があるね。池もあるよ?行ってみよう。
この道かな?こっちかな??方向音痴が適当に歩くけど、不思議と発見出来たその道は、横に小川が流れてる道。
迷わず笑顔で飛び込むアレぴょ。ブルドーザー水遊びで水分補給。
綺麗な小川で癒されて、更に進むと、あっらぁ〜!
大きな池があったのでした。釣り人がちらりとこっちを見る。あ、静かにしなくちゃね。
静かにそ〜っと釣り人の後ろを通り抜けると東屋が。
そこには、釣りは禁止、罰金だよって書いてある。これ見よがしに大きな鯉が悠々と泳いでる。
親亀小亀孫亀のみごとな三段重ね(遠くて見えないか)
大きな池をぐるりと回れる散歩道。
ぬかるみをぐっちゃぐっちゃしながらも、ひと回り。
こりゃいい公園見っけた♪また来よう〜っと。
さて、かなり歩いたし、そろそろ帰り道に向かおうか。
こっから帰るのには、やっぱ大町方面に下りたいし、ハイランドを突っ切って…。
っと、考えながら歩き出すと、ウワンワンワンッ!
その吠え声は!?振り向くとシェパード!
「お前はシェパードか!」「そういうアンタもシェパードね?」
同じ犬種同士、解るンだね〜。
道が突き当たると、そこは何度も来たお気に入りの富士見のパノラマ〜。
今日は曇ってて景色は見えない、残念〜。
あれ!もしかして、この道が、歩いてみたかった衣張山のハイキングコースじゃない?
…とすると、まだ行ってないあの道が切り通しに通じる未知なる道だ!?
二才くらいの子と数人の子供たちを連れたおじいちゃま。
犬好きな方で、声を掛けられる。
二才のお嬢ちゃんにリードを持たせ、アレぴょはお座りしてツーショットの記念写真に納まる。
お嬢ちゃんは、ハアハア言ってるアレぴょのベロを摘んで、自分もベロを出して遊ぶ。
ヘトヘトのアレぴょは何されても動じず、素晴らしく訓練された名犬と誤解、賞賛される。
ここはいつも上がる展望台がある、でも今日はいいや。天気悪いし。
切り通しに向かって歩いてみる。
景色良いよ〜見てご覧アレちゃ〜ん。海が見えるよ?
「そんなコトより先に進みましょう、お母さん。」
道は狭かったり崖だったり暗かったり、足元に気を取られて辺りを眺める余裕もなく進む。
たまに人に会っちゃうと気味が悪いので、出来るだけ明るく「こんにちは〜♪」する。
サングラス掛けてたっけ?と思わず手で顔を触ってみたくらい薄暗く、ちょっと早足になってしまうそこには、慰霊碑が二つ建っていた。
きゃあ〜〜〜!
碑の前では、猫さん達が集会を開いていて、アレぴょがぴよよよ〜ん!激しくご挨拶。
工場なのか?大きな音がしている。
とにかく早めに切り上げた方がいい場所を、さっさと通り抜ける。
その先には、分かれ道。
あっちは亀ヶ岡、こっちは小坪。
亀ヶ岡って地名にはあまりなじみが無いので、小坪階段口を選択。
山道がうす暗いので、名犬アレぴょが目から特殊ビームを出して照らしてくれました。
下る山道もぬかるんでいて、引っ張りがちなアレぴょを制しながらゆっくり降りる。
ここで転んでアタマでも打って倒れてても、誰か通るとは思えない。
まして迷犬アレぴょが助けを呼びに行ってくれるハズも無い。ゆえに自分の身は自分で守らにゃ〜。
階段を下りるとそこはあの小坪トンネルだった。
あ〜戻ってきた。
トンネルより山道の方がよっぽど雰囲気あるトコだったね。
地上の道路を歩いていくと、おばさま三人が立ち話中。
泥だらけのシェパはどう見てもナンなので大きく膨らんで横を通ると、三人の視線は「はあと」!
呼び戻されて見知らぬおばさまたちの立ち話に参加。
知らないシェパのてっちゃんの話や、おばさまの一人もシェパ飼ってる話、いつでもウチの庭の水道で水飲んで休んで行っていいわよ!との強引なご勧誘に感謝。
今日も楽しい遠足でした。
夕食済ませたら、地図見て今日のコースの反芻。
フムフム…ここまで歩いて三時間か。
だったらここも行けちゃうかもよ?
次なる計画もあるンだね〜♪
あっっ、万歩計着けるの忘れたじゃん!
潮水に浸かってるだけでもニコニコ♪幸せ感じちゃう私、幼い頃から海水浴が大好きだったから?
ドン吹きの、海面に白ウサギちゃんが跳ねるほど波がある日は、到底私なんかには危ないから出ないケド、ちょうど良いアンバイで、時間のある日には浮き足立って海へ向かう。
すでに普通に暮らしているだけで、普通の主婦以上に夏色の肌になってきてる私。
曇ってても最近は日差しが強いから、メラニンがやる気で構えて待ってるような私の肌は、すぐに日焼けする。
色白美白を取るか、海遊びを取るか?
掛かりつけのホームドクター、
「ここらへんの人は、日焼けしても海遊びしてる人の方が元気なお年寄りだね。」と言ってくれてるから、私もそれを目指そう。
ちょっと強めの南風だから、今日はウォータースタートの練習日にする。
ビーチスタートは、ほとんどカンペキ。
憧れてた、上手な人が玄関でサンダル履いて出掛けていくような、スムーズなスタートがほぼ出来るようになった!
これでウォータースタートが出来るようになったら、世界が変わるってンだから、なんとかマスターしたいのだ。
行きはヨイヨイ。
沖では、うねりの大きな波が、後から後からやってくる。
膝で波を吸収して、スノボーでコブを乗り越えるみたいに進んでいく。
面白い〜。
うねりのリズムを読んで、隙を狙って、よっこらタック。
方向転換でモタモタしてると、うねりでボードが上へ↑下へ↓と大きく揺さぶられる。
セイルアップも、波で上下するボードに立ってるだけでよろけるから大変。
あっというまにジャボーンと、沈↓。
それじゃ、このままウォーター練習してみよう。
大きなうねりの中で、ボードとセイルの位置を泳ぎながら直そうとする。
セイルが水に張り付いてどうにも剥がれない。
風と波が私がやろうとする動きを邪魔してくる。
しばらく悪戦苦闘しても、どうにも出来なくて泣きが入る。
すると、ニコニコ笑顔でスクールのプロが颯爽と現れた。
いつものインチ気楽ター先生が、今日は命の恩人、助けの神に見える。
なンてカッコイイんだ!
「ウォーターやっちゃおうとしてるの!?スゴイね!」
「セイルが剥がれないから諦めようかと思ってたの。海水、飲んじゃった。しょっぱいよ〜。」
「ハイ、無理してもその向きじゃセイルは上がりません。それじゃあ、そのまま横泳ぎで江ノ島方向にボードの先端を持って回して下さい〜。それからマリーナ方向に向けて〜。」
グルグルと泳いで回り、ちょうど良い向きにボードとセイルがセット出来たトコで、ヨイショ〜!とセイルを持ち上げ風を入れる。
セイルの下に入り、ウォータースタートに挑戦する。
波が邪魔する。足をボードに乗せてタイミングを計るも、うまく上がれない。
もたついてるウチに、ちょうど良い向きが変わってしまい、風でセイルの蓋をされ、また水を飲んでプハ〜っと逃げ出てくる。
「通り過ぎちゃいましたね〜じゃ、も一回泳いで回ってセットしましょう。」
また江ノ島方向、マリーナ方向、そして船の後ろ方向にボードが向いたトコで、また挑戦。
ずっと水に浸かってるから、ウェットを着てるとはいえ裸足の足先は冷えてきた。
ボードに足を乗せてアレコレ頑張ると、その頑張りが両足のふくらはぎ奥のスジに響いて、攣った〜〜〜!こ、こむら返り〜っ。ぎょえ〜。
それでもここでなんとか…と、踏ん張る。
上がりかけた体、でもお尻が海面からまだ上がりきらない。
そしてまたセイルの蓋が閉じられる。ブクブクーッップハ〜ッ!
波に押されて、ボードまで裏返しに引っ繰り返ってる。
一息ついて、もう一回…時計と反対回りに泳ぐ。
やっとこさボードの向きを変え、もう泳ぐの力尽きてきた…こうしてウィンドサーファーは死ンで行くンだな…と、弱気になる。
今度こそっ!
うんとこしょっっ!!
三度目の正直モノは、私だぁ〜っっっ!!!
せっかく立て直したこのボード、失敗してなるモノかぁ〜〜〜!
セイルに受けた風の力を借り、同時に走り出すボードの上に這い上がる。
気合いっぱぁ〜つ、上がれたぁ〜!やったぁ〜!
…と思ったとたんに、波の後押しにメゲて、セイルを落としてしまった。
あ〜残念。
でも出来たコトにしちゃおう!
ウォーター記念日に決定だぃ!!
足のつかない深いトコでは、初めて出来たウォータースタートなのだ。
波があるってコトは、波乗りが楽しいってコト。
浜へ向かう走りには、波の威力も借りて、カッ飛ぶ〜!
おっそろしいほどのスピードに、ど〜しようっと腰が引けるケド、先生が浜一番の大声で、叫ぶからつい頑張っちゃう。
「そのまま、そのまま〜ぁ!ひゃっほ〜いっっ!イェ〜ィ、ヒュ〜!」
ウォーター練習でいっぱい海水飲んで、お腹ン中は、チャポチャポだけど、波乗りカッ飛びが楽しかったから、終わりよければ全てハッピー♪
しょっちゅう足が攣るってぇのは、なんか栄養が足ンないンですかね〜?ビタミンなんとかとか?
先生に聞いたら、あっかるく答えてくれた。
「バナナと水分補給ですよ〜♪」
いつもそればっか。ホントかね〜?
「でもね、こないだのスゴイ吹いた日曜日。プロの人達もみぃんな、足攣ってましたよ〜♪」
どうもセイルアップの力が足りない。
息んでもジョイントを締める握力が足りない。
イマイチ、波打ち際で、ボードを持ち上げる力が足りない。
もしかして、年?
アラフィー私、いくつまでウィンド出来るンだろ?
いつもは忘れてる実年齢がアタマをかすめた時、いつかは終わるこの楽しみを、今はウ〜ンと満喫しとこうと思うのだった。
あ〜、楽しかったぁ♪
そろそろ水もぬるくなって来たかな?
冷たい冬の海はサボっていたけど、やっと出てみたくなったので行ってみる。
「最近、海、行ってます?」
普段、陸だけで生活している人にこう聞かれ、
「全然、行ってな〜い。」と、答える私。
「そうでしょ〜、ボクももう何ヶ月も海見てませんよ〜。」
この場合、陸の人は、海に行くとは海を見ることを意味し、
海上の遊びをする人は、海に出ることを答えている。
私の場合、海は毎日、犬の散歩で歩いているけど、
波打ち際のあっちとこっちで、
潮水に浸かるかどうかで、
喜びの世界は大〜きぃ〜く違うのだ。
少々、噛みあわない会話になっちゃうのである。
ひっさびさの材木座の海岸。
結構ブローがきつくない?
4.0くらいかな〜、私には。
歩きながらセイルサイズを考える。
結局4.75で行っちゃおう〜。
水は素足には、ちと冷たい。
海藻が多くて今日の水は綺麗じゃない。
波があるのでいつもの端っこまで行く。
海中を歩いているうち足が冷えてきた。
いざっ!とボードに乗ってみると、冷えた足の指が仰け反る。
攣った〜〜〜ぁ。
ごまかしながら浜へ戻る。
またしばらくやってると、今度は反対の足の指もまた攣った〜ぁ。
両足の指を仰け反らせながらも、高くなりつつある波に乗り、それなりに楽し〜ぃ♪
私の身長くらいある(ような気がする大きな)波がセットでやってくる。
エッサエッサ…と、セイルアップしていると、波がイジワルするのでまたセイルを水に落とす。
だんだん手の力が無くなって来て、セイルが上がらない。
そんな時の掛け声は、
「ファイトゥ〜、いっぱぁ〜つっ!」
そう叫ぶとちゃんと上がるから、リポビタンDの呪文は偉大だね。
ヘロヘロになっちゃった帰り道、八百屋さんで美味しそうな椎茸買いながら、店先で捻挫しちゃう情けなさ…。ダサッ……。
骨に良さそうな、鎌倉しらすも買い込む。骨折予防のカルシウム補給。
良い風情のおもちゃ屋さん 名前も粋な「アメリカ屋」 この向かいにはまた良い味の床屋さんがある
ボードで擦った擦り傷と、捻挫のシップ、イタタ…の筋肉痛、ちょっぴり日焼け。
冬眠明けの初日ウィンドは、こうして楽しく乗り切りました。
冬眠ボケで水着を忘れて海へ行っちゃった場合、ウェットを着るから中身はどーでもいいンだけど、アナタならどーする!?
さぁ、私はどーしたでしょう〜♪
あまり考えすぎないよ・う・に!
いつも習ってるゴルフスクールの先生の会で、ゴルフコンペに誘われた。
深く考えずにホイホイと参加を申し込む。
そして当日、行動とは裏腹な緊張の朝を迎える。
(止めときゃヨカッタ〜ぁ。どーしよおぅ。ドキドキ…。)
緊張でお腹の中が固まったまま、でも平静を装ってティーグランドに立つ。
(え〜い、やるっきゃないか…。いつもどおりに打っっちゃえ〜ぃ。)
一球打ってしまったら、突然吹っ切れた。
ど〜いう神経なンだ?
後はいつもの生徒さんたちとの組だったので、褒めあい称えあい、和気あいあい〜♪楽しく笑いながら回れたのでした。
そんなリラックス出来たメンバーのお陰と、こないだの個人特訓合宿の成果か?ちょっぴり上達したかと誤解出来る内容のゴルフができた。
滅多にお目にかかれなかったパーは3つも出せたし、大たたきして二桁になったホールが相変わらず2つもあったけど、私のベストスコアとほぼ同じ良い結果。
このモッタイナイ大たたきさえなかったら!?タラ・レバはいつもの言い訳、言ってもしょうがないけどね〜。
いつかは越えたい100の壁は、まだ高くそびえ立っているのだけれど、
相変わらずのブービーちゃんではあったけど、
心優しき仲間には煽てられ、お世辞も言える先生にも褒められ、お猿の私は高〜い木に駆け登ってウッキッキ〜♪と、喜んだのでした。
行きと帰りの違うコト!ホント単純だね?
その晩、たまたま電話で話した友人夫婦に誘われ、またまたゴルフに行くコトになる。
日本画のような見事な枝垂桜
コンペのとおりに自信を持って打ったドライバー、えっ!今日は別の私が出て来ちゃったの?
コレをこうやって、アレはああやって…いろいろと考えて構えて打つのだけど、うまくいかない。
何がイケナイのか、解らない。
とうとう最後まで、まともなドライバーの当たりは出なかった。
桜吹雪が目に入っちゃいそう
それでも、二つのパーが取れ、バーディチャンスも二回あったりして、以前の私よりは確実に良くなってきてる。
上りの逆目のちょいスラ〜なんのこっちゃ!
狭くてアップダウンの厳しいココのゴルフ場に来るたびに、もうゴルフなんて止めてやる〜っ!と思ってたモンね。今回初めてそう思わずに、終われたってコトは…良かったじゃん?
終わってお風呂も入らずに急いで帰宅した。
今日はもう一つ、楽しみがあるから。
ひっさびさの、ダフネに行くのだ〜♪
高校の先輩2人が出演する、ジャズライブ。
同窓会ライブみたいになっちゃって、お店は大入り満席だ。
予約していた私達も、仲の良い友人たちで盛り上がる。
ゴルフのあとの美味しい料理とビール、そしてワイン。
ノリノリの演奏で楽し過ぎる〜ぅ。
飛び入り参加の友人たちもいて、それがみんなプロのように上手な演奏と歌声で拍手喝采。
プロの人達が演奏してるンだから当たり前なのかもしれないけれど、とにかく上手。
表現がヘンだけど、さっすがプロのお仕事、安心して楽しめる、そんなご馳走みたいなライブだった。
ただし、出演者もお客さんも平均年齢はちょっと高かった模様…。
オトナの遊びだってコトでしょ〜?
朝5時起きだったから、夜中の12時を回って帰宅したころには、ヘロヘロ〜で、ベッドに入った瞬間に気を失った。
アレぴょ、ごめんよ〜明日は穴埋めに散歩いっぱいしよ〜ね〜ZZZ
春のお彼岸に行かれなかったので今になっちゃったけど、お墓参りに出掛けた。
(どっか、行くの〜?アタシも一緒よ〜!)
部屋のドアを開けるや否や前に割り込む勢いの、アレぴょの強引な参加も、苦笑いで受け入れる。
絶対一緒に行けない時と、まあ連れて行ってもいいかって言う時の、微妙な空気の違いを読めるアレぴょである。
いい天気の国道134号線。
穏やかな海を見ながら車で走ってるだけで、幸せ笑顔になる。
あちこちに満開の桜。
こりゃ〜霊園の桜も見ごろかも。
富士山もすっごく綺麗。
富士山の雪を見ると、アレぴょがまだ1才くらいの頃だったか、「登って滑る」をやったな〜と思い出す。
(かじやらはいぱー 「登って滑る」)
http://www.ioi.tv/blog/kajiyara/kajiyarahyper/060427/index.htm
霊園に着くと、まだお彼岸だったのか!?と驚くくらいの沢山の人・人・車…。
それもそのはず、広い道路の両側の桜並木は、満開の花がギッシリだったのだ〜。
桜の木の下には、シートを広げてお弁当を食べる家族連れ。
何台も車を連ねてやって来ている老人施設の人々。
そしてテーブルを出して車椅子のご老人たちは、花見のランチを楽しんでる。
カメラを向ける人達、写メする人達。
私はただあんぐりと口を開けて、最高の桜に見とれるばかりなのでした。
でも、ちゃぁんと真面目にお墓参りを済ませたら、やっぱちょっとは顔を出さなくちゃね〜と、いつものアウトレットへ。
「アレちゃ〜ん、お願いだからお洒落なお店のまん前で、いきなりう〇ちは、しないでね。出る〜ぅってちゃんと言って、端っこに行ってしようね〜?」
アレぴょは歩いていてナンの前触れも無く、クルクル回りもせずに、「突然するコ」である。
そんなお願いをしながら歩道橋を渡っていたら、歩道橋の真ん中でいきなりしてくれました。
まっっ、いっか〜?コレで一安心。
夫と交代でアレぴょと待ちながら、アレコレお店を見て回る。
お店の中には入れないので外のベンチで待ってるアレぴょは、店に入った私や夫を待つ間、全身全霊で物凄〜く心配をする。
(パパが行っちゃったのぉぉ〜!見えなくなっちゃったのよぅ〜!このお店の中なのよ〜!)
そんなシェパードがお利口そうだと勘違いして?いろんな人が話しかけてくれるのだけど、アレぴょはそれどころじゃないンですから!
(アタマ撫でられても嬉しくないし、褒められてもそんなお世辞は、どーでもいいのよぅっっ。パパが居なくなっちゃったンだからぁ〜。)
そんなそっけないアレぴょでも、
初めてシェパードに触ったとか、
ドーベルマンじゃあないって知った人とか、
セントバーナード?っていう誤解が解けた人とか、
シェパードも腕に噛み付くばかりじゃあないんだなとか、
ま、とりあえずは、いろんな人のお役には立てたかなと思います。
アウトレットを軽く一回りパトロールしたら、次は厚木にある友人の酒造やさんへ。
去年買った、地ビールがとっても美味しくて、花火大会のドンちゃん騒ぎでは、あっっと言う間に無くなってしまったくらい。
狸と狼のツーショット
映画に出てきそうな良い雰囲気
良い匂いがしてきます
ビールの搾りかすだって
犬とお酒とビールを積んで、重たい車で帰ってきました。
これからの季節、ウィンドやゴルフの後には、美味し〜いビールが待ってます。
幸せだねっっ!
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