朝比奈切り通し・歩き通し。の続き。

あんまし人が来ないのかな〜こんなに道が無くなっちゃうンだ…ってそれにしてもコレはヒドイな…木は倒れてるし、小川に掛かってる橋は丸太でゴロゴロ揺れるし。
この先、どっちに進めば良いンだ〜?
こりゃ無理だから、諦めよう…と元の道に出てみれば、→の向きが微妙にあっちかな?
進んでみれば、そっちが正解。
とうとう憧れの朝比奈切り通しにやってきた〜!
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嬉しくって記念撮影。
いつもシャッター押すのは私だから、写ってるのはアレぴょばかり。
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たまには、アンタが撮ってよね〜?
さっき間違えた野原とは大違いの広い道で、手入れもされてる。
切り通しっていうくらいだから、両側の山をズバッと切ったように削ってあって、やぐららしき穴もある。ど〜やってあんな高いトコに穴掘ったの〜?
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夕陽が影を長く映し始める。
高い木が生えてる森の中は昼でも暗いような所だから、余計に不安になる。空気が冷たい。
足元は湧き水でぬかるんでるから、あんまりキョロキョロしてると転びそう。
せっせと歩き、息を切らしながらもキョロキョロ、忙しい。
古い石仏があちこちにあり、お騒がせしていますと手を合わせる。
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途中、熊野神社→があり、行きかけるがすぐには無さそうなので諦める。
まずは朝比奈制覇が大事。
上りきって下れば、車道に出て、終点のはず。
左上にはいつも車で通る道路があるはずなのに、そんな文明の気配を感じない。
なんだか違う次元に入り込んでしまったような、不思議な道。
こりゃ遭難してもすぐには見つけて貰えそうに無い。
(でも行き交う人はパラパラいるので、そんなことは無いってば)
ようやく高速道路の下をくぐり、人家が見えてきた。
ここが私の折り返し地点だな?
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さっ行こう!と呟くと、アレぴょは先へ進もうとする。
そうじゃなくって、戻るのさ〜。
時間を確認。
大丈夫、この調子なら日のあるうちに向こうに出れる。
帰り道に余裕を持って、熊野神社に行ってみる。
意外に立派な社に、人影は全く無い。
アレぴょが一緒じゃないと、こりゃ一人で来るのはちょっと躊躇するかも。
こんなビビリちゃんでも、見かけはシェパードだから、何かのときは役に立てそう。
吠えろとか、飛び掛れとか、教えておけば良かったかな…。
でもアレぴょが反応を示すのは、森の中の動物の気配ばかり。
神社にお参りして元の道に戻ろうと思ったけど、社の後ろに獣道があるのを見つけ、ちょっと行ってみようかと思っちゃった。
方向としては戻れそうな気がするし。
よし、行ってみよう〜!
息を切らして、ズンズン山の道を進む。
夕陽が空を赤く染め始め、山の道はどんどん向きを逸らし、思う方向とは違ってきたような…。
辺りはすっかり森の中。
高圧線の鉄塔があった。
そこでどっちをみても人家は無い。切り通しの道も見えない。
むむむ……。
ここで判断を間違えると、本当に夜の森で遭難だ。
携帯にGPSって着いてるけど、使い方をまだ知らない。
迷ったときはもと来た道を戻ろう!
「アレッ!戻るゾッ!」
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戻る速度は、今までより更に速い。今こそ燃えろ体脂肪〜!
切り通しの道に戻ると、少し、安心。
懐中電灯でも帰ることは出来そうだから。
でもなるべく明るいうちに町まで戻ろう。勢いよく切り通しを下る。
夜には真っ暗になるであろうこの辺りで、もし夜を明かすとしたら…やぐらの穴に身を寄せるのか!?
きっと鼻を摘まれても解らないくらいの、真の闇。
うぅ〜怖そう。
夕陽がかなり傾いて、森の中はさらに心細くなる。
たまにすれ違う人が、悪い人じゃありませんようにと、わざとらしい笑顔で「こんにちは〜」と元気に挨拶。
アレぴょを、凶暴犬に思われるようにと、心で願いながら。
そして、あっと言う間に出発点に戻って来れた。
安心したら、アレぴょの足とお腹が泥だらけなのに気がつく。
勿論、私も靴から膝まで泥はねがスゴイ。コートの裾まで泥が跳ねてる。
「お水飲んでいいよ、鎌倉の天然水だし〜ぃ♪」
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あれだけ歩き回ったのに、真冬の水遊びで、はしゃぐ元気がまだあるアレぴょ。
若いって、すばらすぃ〜いのね。
バシャバシャしたお陰で澄んだ湧き水が泥水になっちゃったけど、お陰でアレぴょの足元はびしょ濡れながら、綺麗になった。
これから街中歩くンだから、あんまし汚いと恥ずかしいからね〜。
帰り道、お菓子屋さんの工場に寄って、壊れお菓子の袋入りを買う。
試食に貰った一口のお菓子の美味しかったコト!
日はとっぷりと暮れ、懐中電灯と街灯、人家と車のヘッドライトのなんと有難いコト。
良かったあ〜もうちょっとで遭難するところだった。
でもコレ、プチ遭難だよね?
考えてみたら、1時前に家を出て帰り着く6時まで、ほとんど休まず5時間歩き通した。
歩きながら、腿が筋肉痛で痛くなった。こんなことは始めてかも。
無茶だったけど、出来ちゃった、徒歩による朝比奈切り通し往復・完全制覇。
夕飯食べて、地図で確認し、満足する。
両腿には筋肉痛のシップ。でも懲りない私。
ムフフ…今度はどこへ挑戦しよっかなぁ〜。
万歩計が無いから判んないケド、かなりの歩数いったハズ。
アッ、アレぴょは私の倍の歩数だよね?四足歩行だし。
それでも筋肉痛は無いらしく、翌朝も元気に跳ねてるアレぴょんぴょんなのでした。

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