出かけていて帰宅し、わさわさと夕食の仕度をしてそのまま食事が始まり…。
普段なら食べてる周りの足元に侍るハズのストーカー犬が、何故か一匹しか居ないと気付く。
白いのはここに寝てるのに、黒いのが来ない。
下の階に居たのに、呼んでも来ない。
おっかしいので見に行くと、よ〜っこらしょと起き上がっても階段に前足掛けて「ヒン!」
後ろ足が上がらず、また「ヒ〜ン」
それからしばらく様子を観察してみると、どうもおかしい。
早速、掛かりつけの整体の先生にメールで相談する。
何度も様子を細かく知らせて考えてみたところ、二人の意見は後ろ足か腰、それも股関節が怪しいとなる。
車で連れて行こうと思っていたが、先生の方から空いてる時間に往診に来てくださることに。
なンてありがたや。
動物と子供は、具合が悪いととたんにおとなしくなる。
まったく動かず、じっと寝たまま耐えている。
触られたり動いたりすると「キャン!」なンて鳴くので、とにかく大事に大事に安静に。
猫たち、静かに寝てるアレぴょの様子を不思議に思ってか、顔の匂いを嗅いだりしていつもより近くをぞろぞろ通る。
それでもジッと寝てるアレぴょは、やっぱ普通じゃない。
先生に診てもらうと、両股関節がずれているとのこと。
静かに撫でているだけで、きちんとはまる。
よし、これでずれてた痛みが取れれば大丈夫。
確かにちゃんと、はめてくださったのに、まだなんだか様子がおかしい…と伝えると、また数日して診て下さる。
すると、あれ〜膝もおかしくしちゃってる。
今度は膝も治して貰って、もう大丈夫。
小型犬なら、治した直後に嬉しくて跳ね回るほどすぐ元気になるそうだ。
ところがアレぴょは女優である。
それも演技派、大(犬)女優。
痛かったンだからそう易々と普通には戻れない。
ママが見てるときには、よっこらしょも痛そ〜に起きなくちゃ。
時々、ヒン!も入れながら。
そうやって数日たった頃、散歩も無くじっと室内で安静にしていたアレぴょのストレスが爆発!
ボケ〜っとしていたタイラーの目の前で突然伏せて遊びに誘い、捕まえてごらん〜♪とばかりに、ソファーに飛び乗り、その勢いでグルグル回って自分の尻尾を追いかける。
つい楽しくて顔は笑いっぱなし。
あ。
ママが見てた。
急に伏せてため息ついてみる。
もうバレてるじゃん。
獣医さんには、事後報告ってコトで、今度お話してみよう。
レントゲン撮ってずれてるのが判っても、獣医さんじゃ治せないトコだと思うから、今回は整体の先生に助けていただいた。
どこで何やってずれたンだ〜?
猫でも追いかけて遊んでて転んだか〜?
ぴょんと飛び降りた時、間が悪いとずれることもあるンだって。
ぎっくり腰も、ひょんな時に起きるから…って。
光線治療を毎日やってたら、すっかり慣れて、自分で反対側に寝返り打って治療するようになったアレぴょ。
女優は、すっかり元どおりのお転婆な姫さまに戻ったのでした。
あ、写真撮ってる暇があるなら、お茶入れて来てくれない〜?
女優なアレぴょ
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