毎月第2・第4木曜日更新 (連載の場合は続けて次週更新します)

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Vol.28 えっ!?公園で遊ンじゃいけないのか!?
 

秋晴れの気持ち良い日は、ついつい我が犬たちと外へ出かけたくなる。
山のハイキングコースは、数日、雨の降ってない日が続かないと足元がぬかるむので、なかなか行かれないでいるが、海岸と近所の公園は毎日の散歩コースだ。

朝夕の犬の散歩時間になると、みんな一斉に出て来るので、散歩コースも犬だらけ。
小さなワンコも大きなワンコも、飼い主さんと嬉しそうに歩いてる。

海岸や公園では、いつでも当たり前のようにリードを外して遊ばせる飼い主さんが多い。
他のコに向っていかないコだからとか、遠くへ行ってしまわないからとか、平和でお利口な犬っていう自信があればこその事だろうけど、それが何頭もはしゃいでドッグミサイルで走り回っていると、そりゃマズイでしょと、眉をひそめる時がある。

大勢で他の犬に襲いかかったり、飼い主さんが呼んでも遊びに夢中で戻らなかったり、みんなで遊べば恐くないと、集団心理で羽目を外してしまうのは人間だけではないのだ。

たぶんそんなことへの苦情が出たのだろう。
ついにいつもの公園の数箇所に、厳しい文句の看板が立てられた。

ぼくたちのわんわんルール
ペットのお散歩は運動! トイレは自宅でがマナーです

リードは必ず付け、リードを長く延ばさないで下さい。
糞は片付けて持ち帰ること。埋めたりしないでください。
おしっこはペットボトルなどに入れた水で流すこと。木や花がかわいそうです。園内も汚れます。
毛繕いはしないでください。風で芝生広場などに散乱します。
ベンチの上には乗せないこと。座るときに汚れるといやですね。
花壇の中へは入れないで下さい。お花がかわいそうです。

ルールを守って 楽しい公園に

犬を嫌ってるって感じがする言葉の数々。
わざわざ書かれると恥ずかしくなるコトばっかりだ。
犬は公園に連れて来ないで!って、ホントは一言で済ませたいのだろう。

そんなことは常識で当たり前じゃんと思うコトもあるけど、え!?そこまでしなくてはいけないの!?ってのもある。

おしっこは水で流すコトって、大型犬二匹の散歩では、ペットボトルの水をかける…ならまだしも、流す…なんてしてたら、何本も持たなくちゃ足りなくなりそう。
薄まったおしっこが広がるだけでも、いいのかな。

大量の水を使って排水溝まで流して行かなきゃ、意味が無いような気もするし。
そうなると背中に水のタンクを背負って、殺虫剤散布みたいに思う存分やりたくなる。
さすが、アレぴょのトレーナーさんは、水を入れたタンクを持って歩いてる。

散歩に出る前に、ウチでトイレは済まして行くけど、歩いて運動すれば催す犬の習性。
我慢しろったって、そうはいかない、デモノハレモノなのだ。

タイラーは♂なので、うっかりしてると、鼻歌交じり♪〜でマーキングしてしまう。
かくしてタイラーの散歩は、片手にリード、片手にペットボトルで水を掛けながら…となった。
早速そのニュースタイルで公園を歩くけど、トレーナーさんと私以外、そんな人は見たことがない。

観光地らしく、話題になるくらいお洒落な「犬の公衆水洗トイレ」でも作ってくれたほうが、こんな否定的な看板立てるより、ず〜〜っとカッコイイのにな〜。
よそから来た観光客が見たとしても、この看板よりも、その方が好感度アップしそうじゃない?
さすが鎌倉はやる事が垢抜けてる、ってね。北風と太陽方式だょ。
鎌倉市長さん、どうか、ご一考をお願いします!

リードを長く延ばさないで…って言うのも、え!?って驚いた一つ。
延びるリードで広場を走り回らせたい犬の運動は、短いリードを握り締めた飼い主も一緒に走り回らなくてはならない飼い主の運動にもなってしまったのだ!

う〜〜ん、そりゃ厳しい。
私の足で必死に走っても、タイラーの早足にしかならないし。
せめて臨機応変に、他に人の居る時は…とか付け足してくれれば有難い〜。

アレぴょのおべんきょ訓練は、どうしたら良いのだろ。
リードを長くしないと、呼び戻しの練習が出来ないけど、何メートルまでが長くないリードで、何メートルからが長く延びたリードになるのだろ。

小さな犬の1,8メートルリードと、大きな犬の1,8メートルリードじゃどっちがお得?
どうせなら、体重別で5kgまでは1,5メートル、10kgは2メートル、30kgのアレぴょは3メートルとか!?それって逆で大きなコは短くないとダメなのか!?!?
う〜〜ん、分からない。
どうせ決めるなら、ハッキリ数字で示して欲しい。

公園でリードを長くして運動できなくなった犬たちは、どこで運動するのが正しいのだろ。
正しい遊び場を、提供してくれないと、道をただ歩き廻るしか犬の行き場はもう無いのだ。
これじゃ大した運動にはならないし、ストレスが溜まった犬のはけ口は、玄関マットとドアの破壊だ!?

昔、息子達が幼稚園か小学校低学年だった頃、近所の公園で遊ばせていた時の事。
黄色や赤の綺麗な落ち葉が沢山落ちていて、子供達は歓声を上げてその上を走りまわり、拾ったり集めたり、頭上に撒いたりしてはしゃいでた。
そのうち、落ち葉をどんどん集めてきて山を作り、その上へ倒れこんだりして遊んでいたら、公園の管理をする人が現れて、そんなことをしちゃいけない、ちゃんと元どおりに戻しなさいと叱った。

え!?
驚いた。

地面に落ちている葉っぱで遊んでもいけない公園で、子供はどこで何をして遊べと言うのか!?
道は車がひっきりなしに走るし、都会で子供が安全に遊べる場所は、公園しかない。
そこは観光地にある公園だったので、来る人はデートをするカップルが多い。
大人が散歩する公園だから、子供が遊ぶと邪魔で目障りだったのだろう。
すご〜くガッカリしたのを今でも覚えている。

そして今また近所の公園で、私のコたちが排除されそうである。
こういうルールを看板にした大人は、公園のあり方をどうしたいのだろ。
大人が静かに散歩する公園が理想なのだろうか。
大人も子供もお年寄りも動物も、みんなが居て楽しい社会なンじゃないのだろーか?
犬が歩いていない公園、子供が遊んでいない公園、それってオカシイと思う私ってオカシイの?

こうして追い出されてしまう理由の一つには、犬の躾ができてないから、はたまた飼い主のモラルが低いから、だから嫌われちゃうンだろうね。
その躾けを、どこで練習すれば正しいと言うのだ?
公園で出来なけりゃ、天下の公道でするしかないか??

あ〜、どなたか教えてください〜。犬も子供も心置きなく遊べる広場の存在を〜〜。

※次回の更新は11月9日(木)です。お楽しみに。