Vol.72

オリンピック

毎日、メダルの数を指折り数えた大騒ぎのお祭り、アテネ・オリンピックが終わった。
寝不足になりながらも、深夜のテレビで観戦、熱狂した人も多かったみたい。

どんなスポーツでも世界の頂点に立つなんて、ちょっとやそっとの努力や才能じゃ到底無理なこと。
メダリストの方々は、歴史に残るスゴ〜イ人たちなンだなぁ〜!

それに比べて、眠気にすら立ち向かおうともせず、せっかくのオリンピック期間中にも拘らず、夜は11時には深ぁ〜く夢の世界へ。
シミだ、シワだ、日焼けで老化した〜ぁ!とサプリメント取りまくり、ドーピングの疑いがかなり濃厚な私は、スポーツウーマンの風下にも置けない罰当たりモンだ。

そんな私でも気になったのは、ウィンドサーフィンもオリンピックに出ていたということ。
ウィンドサーフィンという言葉は登録商標で、公式には、ボードセイリングって言うンだそうだ。
オリンピックではヨットのミストラル級とか言うのがソレらしい。
聖火の最終ランナーは、シドニーでのミストラル級ゴールドメダリストで、ギリシャの選手だったンだって。

今回のアテネでは、今井雅子さんと言う日本の選手がなんと5位に入ったそうなのだ!
なのに日本ではひどくマイナーな種目なのか、一枚の写真も一言の話題も放映されなかったみたいなのだ。
私も真剣に新聞を読んではいないンだけど、隅っこの方に、写真も無く数行の文字だけで今井選手の5位が書かれてるのをみつけた。

地元高校生の試合結果じゃあるまいし、これって随分な差別じゃな〜い?
大っきな写真が上段を飾って日本中が注目するスポーツと選手、かたや知る人ぞ知る!みたいなナイショの種目。
やっぱメダル取らなきゃ興味を持って貰えないってワケ〜ッ?

テレビでは、絵として面白い競技じゃないと、取り上げてくんないのかなぁ。
ウィンドサーフィンの大会をちゃんと観た事がないからよく分かんないけど、きっと絵的にもイケルと思うンだけどなぁ。

絵的にって言うなら、長々ず〜っと走ってるだけに見えるマラソンの放送が、どうしてあんなに人気があるのか、私には不思議だ。
この文明の時代、なにもあんなに苦しそうなコトしてまで、無理して足で走らなくたってぇ〜電車だってバスだってあるだろ〜にぃ、と思っちゃうワケ。

可哀想にあんなに痛々しいほど痩せちゃって、体脂肪、みんな燃えちゃって羨ましいっ!?
辛さに耐えて頑張る姿っつうのに、感動するってコトなンでしょか。
う〜ん、チマタの興味がイマイチよく分からんです。

話題に上るスポーツと注目される選手には、その家族から応援団、体の故障についてまで報じられたりして、毎日毎日これでもかって、暴力的なくらいプレッシャーかけてしまう。
それに比べて見向きもされない分野は、「へ!?そんなスポーツも出てたの?」って言われるくらい話題に上らない。
もうちょっといろんな種目を、平均的に落ち着いて取り上げてくれないかな〜、大人なンだから。

身近にない珍しいスポーツだからこそ、テレビでしか観た事がない人だっているハズ。
観てみたら、面白そう〜♪、カッコイイ〜!って興味が湧いて、やってみたい!!って競技人口が増えるかもしれないじゃん。
そしたらスポンサーも増えて盛り上がるかもしれないし、用具メーカーも活性化するし、ウィンドなら、なにより潮風に癒されるヨロコビを知る人が増えるじゃん!

「特集マニアックアワー☆へ〜!出てたの?」みたいな番組やってくれないかな〜?
タモリさん的なノリで。
メダルに縁の無かった競技ばっかし、集めて放送するの。
今、狙い目の競技はコレ!明日のメダリストは、君達だっ!って。

マイナーなスポーツこそ、競技人口が少なくて、メダルへの道が近いかもしれないし。
とりあえず、日本国内の競技人口が少なけりゃ、オリンピック出場への門が広そうで期待できるじゃん!?

テレビでチラッとみたカナディアンカヌー?とかっていう、片ヒザ立てて漕ぐボート、あれ面白かったしィ。
きっと見たことないような珍しいスポーツ、まだまだいくつもあるはずだぁ。

真面目にテレビも観ず、ろくに新聞も読まなかった私だけど、次の北京オリンピックを目指して頑張る我が家族を紹介しちゃおう。

部員一人のサッカー部主将、ドリブルはするけどパスは出さない。ボールを取られまいと咥えて見せびらかすことが何より得意なナッシュくん。

そして水泳部、犬掻き部門のホープ、泳ぐ事をひたすら楽しむ期待の新人タイラーくん。

二匹の練習ぶりと、その素顔を公開しましょう〜。
あくまでもこれが素顔です、いやホント、マジで。