さて、デカ犬ナッシュ君、新しい相棒はできないものの、今のネコだらけの生活でもとりあえず満足してるみたい。 去勢手術をしてからのナッシュは、カドが取れ？犬社会性も進み？自ら他の犬に喧嘩を売ることはほとんど無くなった。
でも売られたら、大抵は買ってあげる！？
いつも喧嘩を売ってくる犬を覚えてて、出会うと、今日もやるかァ〜？と勇ましい。ウチへ来た頃は、散歩で他の犬とすれ違うのは大騒ぎ。 全てのオス犬は敵であり、ほとんどのメス犬とも穏やかに挨拶はできなかった。
お友達という言葉は彼の辞書には無く、お品の悪いガウガウ犬として肩で風切って歩いてた。

しかし最近のナッシュはチョと違う。
朗らかなメスが遊びを誘ってくれたりする！
それを嫌がりはせず、まんざらでもなさそうなオヤジ顔。
　

お隣の豆柴ちゃんとは塀の隙間で覗き合う仲だし、親戚のトイプーちゃんとは家の中で追いかけっこしちゃったほど遊べたのだ。
凄い進歩！
相棒を迎えようとした努力も、まったくの無駄ではなかったようだ。

そんなナッシュ、散歩で歩いていると、その風貌からかやはり怖がられることはシバシバ。
ちっちゃなワンコをノーリードで歩かせていた飼い主さんが、吠える小犬をあわてて抱き上げ、逃げるようにこちらを見ながら走って行った。

ナッシュも、何？何？？と追いかけたい様子。
私はナッシュをなだめて言う。

「ナッシュ、ダメよ、朝ごはんじゃないのよ〜。食べちゃだめ。」

ナッシュにだって遊びたい時がある。
ナッシュにとっての家族は、人間以外は全部ネコばかりだから、遊ぼう！と尻尾を振ってみてもどうしてもネコには通じてないらしい。
　

おちゃらかおちゃらかタッタカタァ〜♪っと歩いていると、いきなり物陰に潜んでいるネコに、「ッシャッ〜！！」っと怒られる。
そらもう、いくらナッシュでもびっくらして飛びのき逃げていく。
でもこの仕返しはしてやるぞ〜って密かに誓ってる。

で、油断してるネコに、突然ナッシュが宣戦布告する。
びっくらするのはネコも同じ。
足滑らせて逃げ損ない、ナッシュにお尻をカプカプされて、ディプシーは腰を抜かしたことがある。

今ンとこ５分５分の勝敗だが、ネコはタックを組んで、ディプシーとポーの２匹で襲ってきたりもする。
そういうときのナッシュは、やはり逃げるに限る。
果たしてナッシュに、似たような茶トラ６匹の見分けがついてるンだろ〜か？
誰に襲われたか、覚えてて仕返ししてるのかな〜？
　

ナッシュがやる気か、寝てるか、気づいてないか、目が合いながらも一歩一歩、ネコは様子を伺いながら、許される距離ぎりぎりをそ〜っと歩き、餌を食べに行ったり、水を飲みにきたりする。

水は洗面器みたいな容器１個。
ジャングルのオアシスみたいでいいかな？と。

だから動物たちは、危険を冒して命の水を飲みに来る。
茂みに隠れ、天敵のいないのを確認し、もしいても逃げられる距離を測りつつ、餌を食べる。
いいねえ、このスリル。
完全室内ネコになって、スリルもストレスもないからね〜。

だからか、おしゃべりポーは、ベランダの手すりの上に乗って外の景色を楽しんでいる。
落ちたらお終い、見てるこっちはヒヤヒヤだ。
そこまでスリルを楽しまなくてもねぇ。

今日、手提げ付き紙袋に入って、遊んでいたティンキーウィンキー。
大抵のネコがやらかすように、やっぱ手提げ部分に顔を突っ込み、袋から出た。
と、思って歩き始めれば、袋が付いてくる。
　

なんだ〜！？と走れば、袋も追いかけてくる。
もうそりゃすごいパニック状態で、家中を駆け回り大騒ぎで暴れていたら、袋が破けようやく追っ手からは逃れられた。
首には優勝のメダルみたいに、紙の手提げ部分が誇らしげにぶら下がっていた。
いい運動になったらしい。

この夏、ナッシュはお腹を壊しがちだった。
おっそろしい下痢P〜も続いた。
（この下痢P〜という言葉は、昔小さかった息子たちの耳には、ビートルズのレットイットビーが下痢P〜と聞こえたところから始まった。）

獣医さんのお話では、今年の夏は、お腹を壊すコが多かったとか。
冷夏の影響？
ビオフェルミンを飲みつつ、食べ物にも気をつけなくっちゃ。