「ホ〜〜ホケキョ!」
の、声で朝、目が覚めた。
猫八さんかと思うほど、見事な鳴きっぷり!
ここは、清々しい高原のリゾートホテルか?
ところがどっこい、我が家の近所には、ホンモノのホ〜ホケキョがいるのである。
ウチのハンター達に見つからなけりゃいいなァと、まず心配する。
戦争中には、清水ヶ丘の山へ、小鳥を捨てたらしい。
ウグイス等を飼うような状態でなくなったため、放ったらしい。
それが今まで、代々生き続けているのかナ。
近くの公園には、リスが住んでいる。
電線を伝って、近所の実のなる木へ通って来る。
初めての目撃情報が家族からあった時は、「ねずみでしょ〜?」
なんて、疑っていたけど、自分で見つけたときは感動した!
「ギャッキョッ、ギャッキョッ」
という鳴き声で木を見ていたら、リスが枝から枝へ渡っていった。
確かに尻尾がリスのモノだったんだけど、
「リスじゃない、あれはモモンガだ。両手足を広げて飛ぶところを見た。」
という人もいるので、それもいるのかもしれない。
話しはそれるが、学生時代、友人宅へ泊まりに行った時、そこは埼玉のお寺で、
「昨夜はムジナが出たみたいだな〜。」
と、言っていた。
ムジナって、どんな動物なんだろう?
ぜひ、見てみたかった。
キツネ?狸?いたち?
長年の疑問である。
さて、何の手入れもされていない我が家の庭にも春は来て、水仙やヒヤシンスが咲いた。
卒業式シーズンには、毎年忘れず咲いてくれる。
おっきなガマガエルも冬眠から覚めて、庭の穴から出て来た〜。
長年、家賃も払わず住んでいるのだが、今年は猫達に早めに起こされたらしい。
穴に興味をもった猫達が、代わる代わる手を突っ込んでいた。
夜、帰宅したときなど、薄暗い門の前に何匹も鎮座されていると、一応びっくりする。
これは、戦時中は食料になってたらしい。
母は、当時、知人に貰ったことがあると、言っていた。料理しやすいようにと、皮を剥いてあるのを貰ったそうだが、恐くて触れなかったので、皿にのせて食器棚に入れておいたら、皿だけ残ってたという恐怖の話し。フレンチとか、中華とかだったら高級料理になりそう〜。美味しいかな?
猫達は挑戦したそうなのだが、毒を出すみたいで、あとでゲ〜ゲ〜やっている。
平和な現代、我がもの顔のカエルたちは、小さな水溜りみたいな池に10匹も入り込み、毎晩、大合唱で大騒ぎをする。
金魚も迷惑だろうが、ホントの迷惑はその後に始まる。
水面が真っ黒になるほどの、おたまじゃくしの誕生である。
これが育つと、道が黒い点々模様になるほどの大移動がある。
いったいどこへ行こうとしているのか、聞いて確かめた事はないが、踏まずに道を歩くのが困難になる。
啓蟄とはよくしたもんで、ちゃんとその頃になると、生き物達は動き始める。
ウチのネコハンター達も、活気づき、毎日、バッタやヤモリを運び始めてきた。
また今年もジャングルハウスの始まりである。
ヤモリのミイラに出っくわし、跳ね回るバッタとの追いかけっこの日々がやってきたのである。
おばあちゃん犬アリスは、そんな猫達の遊びには大した興味も示さず、マッタリ、ぼんやり、日向ぼっこを決めている。
大岡川の桜は満開で、優雅なお花見気分だというのに、我が家の場合は相変わらず。
かなりワイルドな春である。
|