毎月第2・第4木曜日更新 (連載の場合は続けて次週更新します)

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Vol.10 ドラゴンドラぁ〜
 

ダンスバトルをして、私が勝った!
相手は、浜崎あゆみだ。そして私は倖田來未だった。

そんなハッピーな夢から目覚めてふと思った。
こんなコトしてる場合じゃないっっ!(`ヘ´) 今年は一度もスノボーしてないじゃあないか!
行くのだ!雪があるうちに。春がもうすぐそこまで来てしまってるンだからぁ。

…というワケで、焦って行って来ました、苗場へ。
いや正直言うと苗場では滑ってない。
ドラゴンドラに乗ってって、お向かいの山、田代〜かぐら〜みつまたで思う存分遊んで来たのだ。

去年の八甲田山で打ちのめされたオバサン・スノボーダーは、もっと腕を磨かなければ山スノボーには参加できないぞ!との現実を見直し、ゲレンデでもっと練習しなくちゃと反省したのだ。

ドラゴンドラは快適な15分。
なんちゃって雪崩評論家は、雪崩の跡や、今にも崩れ落ちそうな雪の壁を眺め、
「あ、ここは昨日崩れましたねぇ。あ〜あそこは危ないですねぇ。」
そんな危ない雪の中、アドベンチャーなカモシカ君のお散歩発見。U^◇^U

さて、今年の滑りはどーなんだ!?
それが今までと違って、シーズン初滑りと思えない、良い出だし(*^^)v

あっれぇ〜?去年よりうまくなっちゃった〜??
前傾で左足に乗れてるじゃん♪いい感じじゃない!?
嬉しくって、休憩もせずに滑りまくる。
d(≧∇≦)bイエェェェイ!!

仲間数人で来てるらしい若者達。
息子くらいの年令の男の子は、初めてスノボーを履いたような足取りだ。

オバサン・ボーダー、つい数年前の習い始めを思い出すが、今はこの子よりは滑れてる。
来年には抜かれるであろうこの一瞬、若者よりもうまく滑れた!?
若者よ、こんな屈辱があるか?頑張ってくれたまえぃ。

嬉しくって滑りまくり、やれやれと、ちょっと気を抜いてバックサイドでズリズリとスピードを緩め、止まろうとしていたその時、あまりにも唐突に雪面に顔を叩きつけられたっっ (。^。)コケ!
油断大敵・逆エッジ。
帽子はふっとび、ゴーグルは雪にまみれて転がった。

ふえぇぇぇ〜〜ン、ビックリしたよぉぉ〜〜ン。。・゜゜・(≧д≦)・゜゜・。
鞭打ちっていう言葉どおりに、足元からしなってベシッと叩きつけられた首は、その後、数日間痛かった。{{{{(+_+)}}}}

ちゃんと板に乗れてる時には、多少、傾斜のきついゲレンデでも、日陰でアイスバーンになってても、安定して滑り降りてこられた。素晴らしい!
でも圧雪されたゲレンデでさえ、常に変化する雪面に、まだ安定しきれてない滑りだ。

きっちり思った場所で安定したターンができなくっちゃ、思ったとおりのスピードコントロールができなくっちゃ、八甲田のあの木々の間は滑れない。

ゲレンデ・スノボーはプールみたいなモンで、山スノボーは海で遊ばせて貰ってるみたいなモノなのだと、師匠が言っていた。
それだけワイルドで刻々と変化し、同じ状態は二度とない自然の雪山。
一度嵌ったら虜になる魅力があるのだけど、なめて掛かったら危険も沢山あるということ。

浮き輪、着けてないと溺れそうな私には、八甲田は遠くに霞んで見えるのだった。

 

※次回の更新は4月13日(木)です。お楽しみに。