Vol.46

鎌倉の夏・花火の夏

海に近いせいか、我が家は夏に来客が増える。
かといって、海水浴に行く為に我が家へ来るというほど、若いお客さんはいない。
みんな同級生かそこらへんだから、れっきとしたおじさん・おばさんだ。

夏だ、海だ、鎌倉だ!という連想なのか、学校が夏休みに入ってっからというもの、毎週末、お客さんが集まってる。
迎えるこちらもまだまだ未熟者だから、夏だ、海だ、バーベキューだ!という発想。
基本的に「焼き」がご馳走だと思ってるから、毎回のメニューは変わり映えしない。

今年の夏は雨が多かった!
「焼き」は、屋外で勝負だから雨に弱い。
空を見上げて睨みながら、腕組みで唸ってしまう。
もっと料理の修行が必要みたいである。

昨日は、鎌倉の花火大会だった!
花火は、鎌倉だけかと思いきや、とんでもない、逗子も江ノ島も葉山もあったのだ!!
おまけに逗子と江ノ島は、仲が良いのか、同じ日の同じ時間にやっていた。
なんと、もったいない。
せめて日にちをずらしてくれないと、両方いっぺんになんて贅沢すぎる。

そんな花火を肴に、お客さんは集まってくれる。
昼間っから買い出し、仕込みと称して、日がな一日食べ物飲み物に拘り続ける。
出来たものの味見に始まり、本格的に食べ始め飲み始め、気が付きゃ花火の前に料理は半分無くなってる。

花火の始まる時間にゃ〜もうすっかり酔っ払いが出来上がっていて、ちょっと油断すれば高いびき。
それでも花火大会は楽しめるから目出度い我々である。

日本人は花火が好きなのか、以前住んでいた横浜でも山下公園の花火大会が盛大だった。
毎年観ていても、どんどん新しい花火ができていて、これは今年の新作だ!と思うのが出る。

なにかで、花火の値段を聞いたことがあるけど、確かびっくりするような高額だった。
超大玉の花火が上がると、見物人からは拍手と歓声も上がる。
それが、大勢の人に見てもらえるにしても、一瞬で消えてしまうのはもったいない気がしちゃう。

キラキラと夜空に燃えるのが、お札にも見えてしまうのは、あまりにも現実的な考えだけど、パッと開いて綺麗なのは、ホンの数秒。
だから良いンだし、これが日本の文化だとも思うけど、この花火達の半分のお金をどっかの困ってる国に寄付して、生かしてあげられないものかな?とも思ってしまう。

日本は大不況だ、と言いながらも、こうして大金掛けて花火を楽しめるンだもの。
食べるものにも困ってる国に比べたら、とっても裕福な国なんだなあ〜。

そんなことも考えながら、用意した料理はすっかり平らげ、用意した以上のお酒類をしっかり飲み干し、終電を気にしつつお客さん達は帰途についたのでした。

酔っ払い達を見送って、近所の友人と再び飲みなおしを始めた私。
普段、お酒を飲む方ではないけど、昨日は良い気分で夜中まで語らい、幸せに酔っ払った。
たまにゃいいよね〜♪

今年の夏は、梅雨が長くてなかなか明けず、やっと夏らしくなるかなと思ったとたんに秋風が吹き出した。
それでも、集まる友人の中からウィンドをやってみたいという人達を勧誘できちゃった。

これでまた材木座の平均年齢がアップするかもしれないけれど、更年期の憂鬱からは開放されるかもしれないおじさん、おばさんをゲッツ!
波のチャプチャプは、癒し効果バツグンだもんね。
さあ〜て、秋には、また海へ繰り出そう〜っと!
涼しい夏だったから痩せる暇はなかったンだけどねぇ。。。