スノボーグッズをしまい込み、やってきましたウィンドシーズン。
ゴールデン・ウィークが、私達の海開き。
天気は良いし、今年はとってもアッタカイ。
初心者用のニューボードは、とにかくでっかく、幅が広くて、頼もしい。
ベッドのようなデカ板を、ワッショイワッショイ引っ張り出すと、浜での注目度はバツグンだ。
チョットやソットの波なんかにゃ〜ビクともしない安定性。
でっかいワンコとの二人乗りが夢だ。
ウィンド仲間は、みんな中年。
平均年齢は、かなり高い。
それだけでも浜の注目度はかなり高いハズ。
そのほとんどが初心者で、デカ板に乗ってるときたら、只者ではない。
日ごろの運動不足とアルコール漬けでユルユルの体を、潮水で清めようと繰り出して行く。
そんな思いの人が多いのか、G.W.の材木座は大賑わい。
うまけりゃすぐに沖へ出て、空いてるトコで走れるンだけど、そうウマクは、いかないのが初心者軍団。
何度もセイルを引き上げる「人間ウィンチ」と化して、ずっと波打ち際で漂っている。
気が付きゃずいぶん流されていて、しょ〜がないからボードを引き引き、歩いて戻る。
これがウォータービクスとなり、また良い運動。
モンモンとしながら、魔の三角を描き続ける。
イメージどおりにいかないのが、中年初心者軍団。そして体力が続かない。
日が暮れれば、反省会と称してバーベキューで盛り上がる。
う〜ん、こんなハズじゃないだろ〜?
もうちょっとで、走り出すハズなのにィ〜。
なんでできないンじゃあ〜!
そんな気持ちでまた別の日にも挑む。
風が落ちてきたナと思ったら、ウマイ人達、どんどん上がって、いなくなる。
ふと周りを見回すと、なんと初心者軍団貸し切り状態の海となる。
こうなりゃどこへ流されようと、どこへ向かって走り出そうと、人様の迷惑にゃァならないゾっ!と安心したとたんに、ちゃんと乗れた。
風がなくなり、セイルはパタとも言わないが、静かに沖へ向かってデカ板は滑ってく。
うっひょ〜!気持ち良い〜ッ♪
小波も難なくチャプンチャプンと乗り越えて、ひょうたん島のようなデカ板は進むゥ〜。
次第に海の色が深くなり、ヤバイぞ、日本へ帰らなくっちゃとUターン。
ジャイブかタックだか知らないけれど、とにかくロープを握ってボードの向きを変え、岸へと向かう。
どれくらい来ちゃったかと見れば、波打ち際で見守る仲間の姿が驚くほど小さい。
でも老眼には、よく見える。
一往復で足はガクガク、手はブルブル。
それでも顔は、にっこにこ〜♪
これが楽しくって、ハマっちゃうンだよネ〜!
これなら、もうちょっと吹いた日にも乗れるンじゃないかって欲が出て来る。
交代に次々とアメリカ大陸を目指し、仲間は拍手で迎え、にっこにこで戻る初心者軍団。
風がないから日曜大工に精を出してたウィンドの神サマに、得意げに報告する。
吹いてる日の彼は、そりゃあ〜〜スゴイ!
サッとボードに飛び乗り、乗った瞬間、あっという間にカッ飛んで行く。
浜で見てても、他の人と、セイルの倒れ方が全然違う。
補助輪付き幼児用自転車に乗り始めた私と、F-1レーサーの神サマっていう感じ。
そんな神サマが優しく誉めてくれた。嬉しいネ〜!
今日は充分堪能して機嫌が良いので、日暮れ時、ワンコを連れて浜を散歩する。
人間ばかり遊んでいて、ワンコはホッタラカシじゃあ申し訳ない。
初めて海で遊ぶのか、でっかいワンコは体に似合わず、小波に驚き、尻込みする。
「コレ、生きてる〜?」
だましだまし一緒に波打ち際に入れば、足の周りを見回して驚くワンコ。
「こんなに生きてるお水がイルゥ〜!?」
たちまちその面白さに取り付かれたように、はしゃぎ出す。
よっしゃ、これで海のワンコのイッチョ上がり!
もう少しアッタカクなったら、リードを持ったまま泳がせてみよう。
これからの季節、毛皮着てちゃ暑そうだモンね。
浅瀬で跳ねてるお魚でも捕まえてくれたら、バーベキューでご馳走だ!
私も練習して、そのうちデカ板に乗せてあげるからネ!
それとも1馬力ならぬ、1犬力の犬掻きで引っ張ってもらった方が速いのかも?
でも海水浴シーズンに犬を入れると、いやがられるらしいンだよね。
ど〜してカナ?
裸だからいけないのかな?
水泳帽かぶらせて、海パン穿かせてみようかナ?
水難救助犬に勘違いされてイ〜かもネッ!?
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