トッテ、とった、198円

遙か昔の独身時代、一人暮らしを始めるにあたって、まず買わなくちゃと思ったのは、ラーメン鍋だった。
一人で食べる食事風景と言えば、インスタント・ラーメン以外考えられない。
今みたいにカップラーメンが当たり前の時代じゃないから、ラーメンは鍋で煮て食べたのだ。
それも一人モンだから、鍋のままテーブルに運んで啜るのが侘しさを誘っていいンだよね〜。
なンたって、ドンブリを洗う手間が省けるからイイ。
ひとり立ちの門出を祝って、近所のスーパーで買った、アルミ製一人用ラーメン鍋、198円。
確かそんな値段だった。
時は流れ、結婚し、子供も生まれ、引越しを重ね、ずっと持ち歩いたそのお鍋。
味噌汁を作るのに、ちょうど良いサイズだった。
だんだん草臥れてきたから、数年前から犬餌のトッピングを茹でる専用の鍋になった。
ほとんど毎日、肉の切れ端と野菜をぐつぐつ煮込み、活躍していた。
そんなある晩、いつものように洗っていた私の手の中で突然ポキン!と、その鍋は息絶えた。
取っ手が根元から折れたのだった。
「あ”〜っ!」
あまりの潔い最期に、しばし、ショックでスポンジと鍋を握り締め呆然とする。
気に入ってた鍋だけに、明日からどうしよう?
取っ手を付け替えればまた使えるか!?
充〜分、元は取ったと言えるンだけど、愛着って欲深いのょ〜。
取り合えず壊れた鍋は、その長年の功績を称えて台所に飾り、二番目に古い鍋を取り出してきた。
結婚した当初、お姑さんから貰ったステンレスのお鍋だ。
これは更に長持ちしそうだゾッ。
私の主婦人生とどっちが長生きか、今から勝負に入るコトになりそうだ。
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数十年間、私と犬たちの食生活を見守ってくれたお鍋ちゃん、お疲れ様でした。密かに復活の日を待つのかっ!?

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