特製ウェットティッシュ

朝の洗顔を済ませ、鏡台の前に座る。
化粧水をコットンに含ませ、肌にパタパタ…。
今日も暑くなりそう。
ちょっとティッシュを一枚…。
あぁ…箱のティッシュは無くなっちゃったンだった。
買い置きの新しいのは、上の階にある。
取りに行くのは後にして、今はポケットティッシュの一枚で済まそう。
鏡台の引き出しを開ける。
ポケットティッシュの使いかけのがいくつも入ってる。
一つを手に取る。
ん?
湿っぽい。
ウェットティッシュか。
もしくは化粧落しの試供品?
今は普通のが欲しい…。
あれ?
でもこんなウェットティッシュあったっけ?
郵便局の年賀状の宣伝ティッシュだぞ??
なんか濡れ具合が茶色っぽい。
思わず匂いを嗅いでみる。
「ぎょええええええええええ〜!」
仰け反る衝撃!
寝起きに効くぅ〜!
こりゃ、猫のおしっこじゃないですか〜!!!!!
そういやぁ〜つい二日前から、鏡台辺りがしっこ臭かったのよ〜!
鏡台の隣が猫トイレだから、必死にトイレを掃除して。
それでも消えないしっこ臭さに、あちこちの匂いを嗅ぎまわって。
床に這いつくばってまで匂い嗅いで、あちこち怪しいトコを拭いたりして原因を探したのに見つからなかったのだ。
どうやって引き出しの中にまで、しっこをする事ができるンだあ!?
ポーちゃんよ。
犯人は判っておる。
私の鏡台にしっこをする趣味を持っておるのは、君しかいないのだ。
知ってるンだモンね〜。
せっかく迎えた爽やかな朝は、鏡台の引き出しを引っ張り出し、全ての物を取り出して匂い嗅ぎ嗅ぎ整理する厳しい朝になったのだったっっ。
せっかくだけど、ポーちゃん特製ウェットティッシュは、ちょっと怖くて使えなかったよ?
そんなポーちゃんの独り言。
なおえぇ〜?
なごえ〜?
たこぅ〜〜。
ん、なんだかにゃぁ〜?

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