笑って泣いた2週間・その弐

今日、梅雨が明けそうだと気象庁が言ってた日、アメリカ・カナダから続々と170〜180人の高校生達が到着した。
5箇所の学校からの来日なので、飛行機の到着時間によって、時間差で、学校で対面式が行われる。
我が家に来る子達は、アメリカのペンシルベニア州ランカスターからやって来た。
写真で見た印象よりも小柄なメルディッシュと、ハキハキしているベジタリアンのキンバリー。
とても礼儀正しい2人は、ちょっと緊張しながらも一緒に記念写真に収まった。
所用で来られなかった夫に代わって、息子Aが荷物を車に運んであげてる。
先生達が、懐かしがってあちこちから声を掛けてくる。
出来の悪い子ほど、可愛いってコトか〜?
家へのドライブ中、アレコレ話す。
これから30分くらいでウチだよ。
飛行機での旅はどうだった?
何時間かかったの?
<飛行機は14時間だけど、家からだと22時間!?>
何回、食事出た?<5回は食べたかな♪>え〜!?
今は、向こうの時間で何時?<時差14時間だっけ?夜中かな>眠いよね〜。
私よりは話せる息子Aの英会話が、だんだん調子良くなってくる。
私は、一つずつ噛み締めてゆっくり話すけど、途中で解んなくなる事もしばしば…(-_^:)笑ってゴマかす。
家に付いて室内を案内し、犬猫たち8匹の紹介もする。
夕食時間だけど、軽く食べさせて、とにかく今夜はもう寝た方がいいよ!と、すぐに休ませる。
明日はゆっくり寝てていいからね。
翌日、少し遅めに起きてきた彼女達。
使ってないノートパソコンを用意して、息子がいつでも使えるようにセットしてあげたら、喜んでメールしていた。
今日は時差の疲れもあるから、のんびりしていようね。
お箸を使うの二度目という彼女達、お昼の素麺を苦労してツルツルと食べた後、近所の地理を知ってもらうため、散歩に出かける。
この道を右に行くと海、左に行くと駅があるの。
ここが駅、この小町通りは有名な観光地、ここらで一休みして何か飲もうか?
氷イチゴミルクに挑戦する2人。
やっぱ夏は氷だね〜。
ベロを赤くして喜ぶ。
そして八幡宮で偶然にも神前結婚式に遭遇し、しばらく真剣に見入ってた。
翌日は、海に行ってみた。
ボディボードをやってみるけど、あまりにも波が無い。
じゃ〜お次はパドボーだ!
ぶきっちょなのか、スポーツは得意でないのか、潮に流されるのか、何度も海水浴場のロープに引っかかって笑い転げる。
それでも諦めずに夢中で遊んでる。
近くに海が無いという彼女達にとっては、楽しかったのだろう。
日が暮れるまで遊んで笑って、野菜たっぷりBBQで夕食。
次の日は、学校で、父母の会主催のカルチャーディ。
日本の文化を紹介する日で、折り紙、浴衣、七夕の短冊にといろんな遊びで楽しませてくれる。
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帰ってきた彼女達は、TシャツにGパンの上から、貰った浴衣を着てスニーカーで歩き、満足そうだった。
その姿のまま、ケーキやさんに行き、可愛い♪とケーキのオマケを貰ったり、スーパーでおばあちゃまに褒められたりして更に嬉しそう。
翌日は、ウィンドサーフィンに初挑戦。
いつものインチキラクター先生は、手の甲にマジックで
「キンバリー、メルディッシュ」と名前の覚え書きをし、思いっきり日本語で堂々と説明し、見事に通じて教えていた。
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そして、道具が良いのか、風が良いのか、運が良いのか?初めてでもなんとか少し走って、コレまた満足の彼女たち。
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そして午後は、車で回る大仏と長谷観音。
「男性のブッダと、女性のブッダ」という、人には聞かせられない適当な説明で切り抜けた私。
ブッダのなんたるかを知らず、カメラも持たずに行った舐めた二人は、ブッダの大きさに圧倒されて、慌ててお土産やさんで使い捨てカメラを買ったのだった。
次の日は、学校で連れて行ってくれる横浜遠足だ。
三渓園、中華街、シーパラダイスなどへバスで連れて行ってくれる。
「お昼は何食べたの?」
<クレープ!ストロベリーアイスクリーム、チョコレートなんとかかんとか…>
それはご飯じゃないだろー!?
なるべく栄養のバランスも考え、肉と魚の食べられないキムの為、献立には気を遣った。
でも基本的には、付け合せになる野菜をメインにしてあげれば、喜んで食べていた。
初めての物でも、2人ともちゃんと挑戦している。
納豆も、海苔も、梅干も、緑茶も、お豆腐も、もちろん白いご飯も、気に入って食べてくれた。
たまには外食しよっか〜?
何食べたい?
イタリアン、焼肉、回転寿司…。
<ら〜めんっ!>
日本のアニメ、コミック、テレビゲームが大好きなキム、どこで覚えたのか、ラーメンをご希望。
由比ガ浜通りにあるラーメン屋さんに行ってみる。
いつもは混んでるお店にすんなり座れ、お水を飲みながらメニューを説明。
そこで重大な問題発生。
すべて鶏、豚などのダシでスープが作られているのだ。
キムに説明して、食べられる?と訊くと、首を横に振った。
「全てこのダシのスープになるンですよね?すいません…、また来ます。」
そそくさとお店を出て、お向かいのレストランへ。
フランス家庭料理のそのお店で、ベジタリアンにも食べられるよう詳しく説明して、特別に調理をしてもらう。
時間は掛かったけど、地元鎌倉野菜のグリルなど、美味しい野菜料理が並んで、キムも満足していた。
大変でしょ〜?と言われるけれど、野菜中心の食事は私たちの体にも良い効果があった。
体脂肪が落ち、体重も減り、体年令が若返ったのだ。
思わぬダイエットが出来て、肉食よりお金も掛からないし、これは良いよ!とキムに言ったら、笑ってた。
100均や大型電器店に連れて行ったら、
<クレヨンしんちゃん!なると〜!どらえも〜ん!ぴかちゅー!>…とキャラを良く知っていて、驚いた。
嬉しそうにDVD売り場で座り込み、あれこれ眺めては喜んでいた。
息子Aが休みの日、2人をアキバと上野に連れて行ってくれた。
オタク系なキムにとって、アキバは天国だったに違いない。
アメリカの女の子がこんなに日本のアニメキャラを熟知し、ゲームに嵌っているとは思いもよらなかったのだった。
<さらに、たぶんまた明日〜!>

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