笑って泣いた2週間・その壱

我が家は家族4人のうち、3人が同じ中学高校卒業生。
その愛する母校の為、父母の会やら後援会、同窓会など、息子の在学当時から今でも何かと関わりがある。
元々がお節介大好き、お祭り大好きな性格だからなンだけどね〜。
そんな深い愛着のある学校から、7月に入ったある日、お電話があった。
アメリカ・カナダから来る高校生のホストファミリーが足りないと。
この学校では、高校一年のG.W.に、アメリカかカナダに2週間ホームスティに行く研修旅行がある。
一学年全員が2人一組ずつのペアになって、異国の学校の学生家庭にお世話になるのだ。
今ではいろんな私立高でよくある事だが、母校で初めて渡米した40数年前には、高校生の研修旅行としては常識では考えられない事だった。
そしてそのお返しに、お世話になった学校の生徒を夏休みに日本に招いて、同じく2週間のホストファミリーをする。
これが40数年経った今でも、毎年欠かさず続いているのだ。
初めての国際交流経験として、思春期の子供達には、お互いに一生忘れられない体験となる。
受験英語とは違う、意思疎通に必要な英会話を学ぶ貴重な経験だ。
今年は、在校生だけではホストファミリーが決まらず、土壇場になってOB家庭にも受け入れのSOSが出た。
よぉっしゃあ、なんとかなるさっ!楽しそうだしぃ〜♪
…と、電話で二つ返事の、「OK!」をした。
自分が学生だった頃と合わせると、4回目のホストファミリーになる。
だいたいやることは分かってる。
問題は、錆び付いた英語と、気持ちに追いつかない体力か〜?
一に愛嬌、二に度胸、三四が無くて五に電子辞書。
話があってから、来日まで約二週間。
大慌てで、「客間」と言う名の物置部屋を片付け始める、真夏の大汗・大掃除となった。
そして、学校から二度目の電話。
申し訳け無さそうに言われたのは、「ベジタリアンの子なんですけど、いいですか?…」
「?」
以前、友人が、ギーガンとかって言う、完璧なベジタリアンの子を預かって、そりゃもう大変だったと言ってた。
肉・魚・卵・乳製品、すべて食べられない人を確かそんな風に言うらしい。
そこまで徹底しているのかよく分からないまま、「まっ、経験さっ!」と、コレまた簡単に覚悟を決めた。
学校から送られてきた2人のメールアドレスに早速、「我が家がホストするよっ!よろしくね〜♪」の家族紹介をメールした。
翌日、2人からすぐに返事。
「ベジタリアンだから、受け入れを考えられてしまっていたようだけど、決まってウレシイ。
卵や乳製品、豆腐は大丈夫。」と言うので、ホッとする。
もう一人はなんでも食べると言う。
我が家の家族写真も添付して、
「豆腐なら美味しいのが沢山あるから任せとけ!
食べられるか、そのたびに訊くから教えてね。
水着を持ってたら、忘れずに!」と伝える。
2回、メールをやり取りしたら、もう来日の日になっていた。
でも昔ならエアメイルに4〜5日は掛かっていたンじゃないかな。
なんとも便利になったモンだ〜。
アメリカからやって来る女の子2人に、可愛らしいピンクの花柄のお箸を二膳買った。
どこへ連れて行こうかリストも作成した。
近場の花火大会の予定も書き込んだ。
そして、いよいよ来日の日を迎えた。
<たぶん?明日に続く>

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